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The Noble Qur'an Encyclopedia

Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languages

The Believers [Al-Mumenoon] - Japanese translation - Saeed Sato

Surah The Believers [Al-Mumenoon] Ayah 118 Location Maccah Number 23

信仰者たちは、確かに成功する。

(彼らは、)その礼拝において、恭順¹な者たち。

また、自らの陰部を(禁じられた物事¹から)守る者たち。

但し、自分の妻たち、あるいは自分の右手が所有するもの(奴隷*女性)は別で、本当に彼ら(合法な物事だけを行う者たち)は咎められるものではない。

そして誰であろうとそれ以上を欲する者、それらの者たちこそは(アッラー*の法の)違反者なのだ。

また、自らの信託と、自分の契約を厳守する¹者たち。

それらの者たちこそは、(天国の)相続人¹である。

(彼らは、)フィルダウス¹を引き継ぐ者たち。彼らはそこに、永遠に留まる者たちとなる。

われら*は確かに人間(の父祖アーダム*)を、泥土より抽出した物から創った¹。

それから、われら*はそれ(人間)を精液の一滴として、しっかりとした定着場¹に設えた。

それから、その一滴の精液から一塊の凝血を創り、その一塊の凝血から一個の肉塊を創り、その一個の肉塊から骨を創り、そしてその骨に肉をかぶせ、それから(そこに魂を吹き込み、)別の創造(物)として、それを創り上げた。最善の創造者であられるアッラー*は、祝福に溢れたお方よ。

それから本当にあなた方は、その後、まさに死に行く身なのだ。

それから本当に、あなた方は復活の日*、蘇らされるのである。

われら*は確かに、あなた方の上に七つの重なったもの(天)を創り上げた¹。そしてわれら*はもとより、創造に関して迂闊だったわけではない¹。

また、われら*は天から(雨)水を適度に下し、それを大地に留まらせた。そして実にわれら*は、それを消し去ってしまうことも、確実に出来るのである。

そしてわれら*はそれ(水)によって、あなた方のためにナツメヤシや葡萄の園を設えた。そこには、あなた方のための豊富な果実があり、あなた方はそこから食べるのである。

また、シナイ山から生える木¹を(設えた)。それは油と、(それを)食する者たちへの味付け(をもたらす果実)と共に、生育する。

また本当に家畜¹には、あなた方に対しての教示がある。われら*はその腹部にあるもの²から、あなた方に飲ませる。そこ(家畜)にはあなた方にとっての多くの利益³があり、またあなた方は、そこから食する。

そしてあなた方は、それ(家畜)と、船の上に(載って)運ばれる。

われら*は確かに、ヌーフ*をその民へと遣わした。そして彼は言った。「我が民よ、アッラー*を崇拝*せよ。あなた方には、かれの外に、崇拝*すべきいかなるものもないのだから。一体、あなた方は(アッラー*に逆らい、)畏れ*ないのか?」

彼の民の内の不信仰な有力者らは(人々に向かって、)言った。「これは(預言者*を主張することによって、)あなた方に優越しようとする、あなた方同様の一人の人間に過ぎない。そして、もしアッラー*が(使徒を下すことを)お望みならば、天使*たちを下したであろう¹。私たちはこのようなことを、私たちの昔のご先祖様(の時代)において、聞いたことはなかったぞ。

彼は憑き物がついた、一人の男に過ぎない¹。ならば(彼が正気を取り戻すか、死ぬかするまで)、しばらく彼のことを見守っておけ」。

彼(ヌーフ*)は、申し上げた。「我が主*よ、彼らが私を嘘つき呼ばわりしますゆえ、私をお助け下さい」。¹

それでわれら*は、彼に(こう)啓示した。「われら*の眼差しのもと¹、われら*の啓示によって²、船を造れ。そしてわれら*の命令が到来し、焼き窯が噴き出した³ら、全て(の生き物)から一つがいずつと、あなたの家族を、そこに乗り込ませよ。但し、彼らの内、既に(懲罰の)言葉が定められていた者⁴は別である。そして、不正*を働いていた者たちのこと⁵で、(その救いを求めて)私に話しかけるのではない。本当に彼らは、溺れ死ぬことになる者たちなのだから。

それで、あなたと、あなたと共にいる者たちが船に(無事)乗った¹なら、(こう)言うのだ。『私たちを不正*者である民から救って下さったアッラー*に、全ての称賛*あれ』」。

また、言うのだ。「我が主*よ、私を祝福多き場所へと到着させて下さい。あなたは、最善の場に到着させて下さるお方です」。

本当にその中にはまさしく、御徴¹がある。そしてわれら*は本当に、試練を課す者²であった。

それからわれら*は、彼ら(ヌーフ*の民)の後、別の世代¹を設けた。

それで、われら*は彼らに、彼ら自身の内から一人の使徒*を遣わした。(彼は民に、こう言った。)「アッラー*を崇拝*せよ。あなた方には、かれの外に崇拝*すべきいかなるものもないのだから。一体あなた方は(アッラー*に逆らい)畏れ*ないのか?」

不信仰で、来世における拝謁¹を嘘呼ばわりし、われらが現世の生活において贅沢を味わわせた、彼の民の有力者らは言った。「これは、あなた方と同様の一人の人間に過ぎない。彼は、あなた方が食べる(同じ)ものから食べ、あなた方が飲む(同じ)ものから飲んでいる。

そして、もしもあなた方が自分たちと同様の人間に従うならば、そうすれば実にあなた方は、まさしく損失者となってしまうのだ。

一体、彼(使徒*)は、あなた方が死んで土と骨と化した時、本当にあなた方が(再び生を与えられては墓の中から)出される者になると、あなた方に約束するのか?

あなた方が約束されているものは、あり得ない、あり得ないのだぞ!

それは、現世における私たちの生活に過ぎない¹。私たちは死に、生き(て、世代を交代し続け)るだけ²。そして私たちは、蘇らされる身などではないのだ。

彼はアッラー*に対して嘘をでっち上げた、一人の男に過ぎない。そして私たちは彼のことなど、信じないぞ」。

彼(使徒**)は、申し上げた。「我が主*よ、彼らが私を嘘つき呼ばわりしますゆえ、私をお助け下さい」。

かれは仰せられた。「彼らは必ずやもうすぐ、後悔する者となる」。

(轟く)一声¹が真理と共に²彼らを捕らえ、われら*は彼らを枯れ屑にした。不正*者である民に、滅亡あれ。

それからわれら*は、彼らの後、(また)いくつもの別の世代を設けた。

いかなる共同体も、その(滅亡の)期限に先駆けることもなければ、遅れることもない。

それからわれら*は、われら*の使徒*たちを続けて遣わした。ある共同体にその使徒*が到来するたび、彼ら(共同体の民)は彼(使徒*)を嘘つき呼ばわりした。それでわれら*は、彼らを次から次へと立て続けにし(て滅亡させ)、彼らを(後世へと)語り継がれるものとしたのだ。信仰しない民には、滅亡あれ。

それからわれら*は、われら*の御徴¹と紛れもなき証拠²と共に、ムーサー*とその兄ハールーン*を遣わした。

フィルアウン*とその(民の)有力者に。すると彼らは、(信仰を受け入れることに対して、)奢り高ぶった。彼らはご高慢非道な民であった。

また、彼ら(フィルアウン*たち)は言った。「一体私たちが、私たちと同様の二人の人間を信じるとでも?彼らの民(イスラーイールの子ら*)は、私たちの奴隷*だというのに¹」。

そして彼らは二人を嘘つき呼ばわりし、滅亡する者の類いとなった。

また、われら*は確かに、彼らが導かれるようにと、ムーサー*に啓典(トーラー*)を授けた。

また、われら*マルヤム*の息子(イーサー*)とその母親を、一つの御徴¹とした。そして二人を安住と水の流れる台地に住まわせた²。

使徒*たちよ、善きものの内から食べ、正しい行い*を行え¹。本当にわれは、あなた方が行うことを知って(おり、それで報)いるのだから。

また(預言者*たちよ)、まさにこれ(あなた方の宗教)は、一つの宗教である、あなた方の宗教(イスラーム*)。そしてわれは、あなた方の主*なのだ。ゆえに、われを畏れ*よ。

(その後)彼ら(人々)は、自分たちの(宗教上の)事柄において、互いに派を作って分裂してしまった。各派は、自分たちのもの(宗教)に有頂天でいる¹

ならば(使徒*よ、)彼らをしばらく、彼らの(迷いと無知の)奥底につかり切ったままにしておけ。

一体彼らは、思い込んでいるのか?われら*が(現世において)彼らに増やしてやる財産や子供、

(それらによって)われら*が彼らのため、善に急いでいると?いや、(それは彼らの試練なのだが、)彼らは気付いていないのだ。¹

本当に、自分たちの主*への恐れだけから、(かれの罰に)怯える者たち。¹

また、自分たちの主*の御徴こそ、固く信じる者たち。

また、自分たちの主*に対し、決してシルク*を犯さない者たち。

また、自分たちの主*の御許に戻る身であるがゆえに、心慄きつつ与える(べき)ものを与える者たち。¹

それらの者たちは、我先にと、善¹において競い合っているのだ。

また、われら*はいかなる者にも、その能力以上のものを課したりはしない。そしてわれら*の御許には、真理を語る書¹があるのであり、彼らが不正*を被ることもない。

いや、彼らの心はこれ(クルアーン*)から、(迷いによって)すっかり覆われた状態にある。そして彼らには、その外にも、彼らが行っている(悪い)行いがあるのだ¹。

やがて、彼らの内の贅沢者たちをわれら*が懲罰¹で捕えることになれば、どうであろうか、彼らは(助けを求めて)苦しみ喚く。

今日、(助けを求めて)苦しみ喚くのではない。本当にあなた方は、われら*(の罰)から助けられることなどないのだから。

わが御徴(アーヤ*)は確かに、あなた方に対して読誦されていた。そしてあなた方は、踵を返して後ずさりしたのである。

それ¹ゆえに驕り高ぶり、夜もすがら悪口に興じつつ²。

一体、彼らはその言葉(クルアーン*)を熟慮しないのか?いや、彼らの昔の先祖たちに訪れなかったものが、彼らのもとに到来した(ことが理由で、信じないという)のか?¹

いや、彼らは自分たちの使徒*(ムハンマド*)を知らず、それで彼を否認するのか?¹

いや、彼らは、彼が憑かれている¹とでも言うのか?いや、彼は彼らのもとに真理を携えてやって来たのだが、彼らの多くは真理を嫌うのである。

もし真理が彼らの欲望に従うようなことがあれば、諸天と大地、そこにあるものは、損なわれてしまったであろう。いや、われら*は彼らに、彼らの栄誉¹をもたらした。そして彼らは自分たちの栄誉に対し、背を向けているのだ。

いや、(使徒*よ、)あなたは、彼らに見返りを要求¹(し、それゆえに彼らは信仰を拒否)するのか?(いや、違う、)というのも、あなたの主*の見返りの方が、より善いのだから。そしてかれは、最もよく糧を授けあれるお方なのだ。

本当にあなたは、彼らをまさに、まっすぐな道(イスラーム*)へと招いているのである。

そして本当に、来世を信じない者たちは、(正しい)道からまさに外れてしまっている者たちなのだ。

もし、われら*が彼らに慈悲をかけ、彼らの害を取り除いてやったら¹、彼らは彷徨いつつ、自らのひどい放埓さに固執したであろう。

われら*は確かに、彼らを懲罰¹で捕えた。そして彼らは自分たちの主*に従順になることもなかったし、おそれ畏まりもしない。

やがて、われら*が彼らに対して厳しい懲罰¹の扉を開ける時、どうであろう、彼らはその中で落胆する者となる。

かれは、あなた方に聴覚と視覚と心を備え付けて下さったお方。あなた方が感謝することの少ないこと。

また、かれは、あなた方を大地に繁茂させられたお方。そしてかれの御許にこそ、あなた方は召集されるのだ。

そして、かれは生を与えられ、死を与えられるお方。またかれにこそ、夜と昼の交代は属する。一体あなた方は、分別しないのか?

いや、彼らは昔の人々が言ったのと同じようなことを言った。

彼らは言ったのだ。「一体、死んで土と骨と化した後で、本当に私たちが蘇らされる身であるなどというのか?

私たちと、私たちのご先祖様たちは以前、確かにこれ¹を約束されたのである。これは昔の人々のお伽噺に外ならない」。

(使徒*よ、)言ってやれ。「大地と、そこにあるものは誰のものか?もし、あなた方が知っているのであれば」。

彼らは言うであろう。「アッラー*のものである」。言ってやるのだ。「一体、あなた方は教訓を得ないのか?」

彼らは言うであろう。「(それらは)アッラー*のものである」。言ってやるのだ。「一体、あなた方は畏れ*ないのか?」

言ってやれ。「その御手に全てのものの絶対なる王権があり、そして(援助を求める者を)お助けになり、かれ(の意)に反しては(誰も)助けられることがないお方は、誰か?もし、あなた方が知っているのならば」。

彼らは言うであろう。「(それらは全て、)アッラー*のものである」。言ってやるのだ。「ならば一体、あなた方はどうしてまやかされるのか?」

いや、われら*は彼らに真理をもたらした。本当に彼らはまさしく、嘘つきだったのだ。

アッラー*は御子など設けてはおられないし、かれと共にある神¹なども一切ない。(もし)そうならば、きっと全ての神は自らが創ったものと共に(銘々に)去ってしまい、彼らは互いに君臨し(ようとし合っ)たであろう²。彼らの言うようなこと³から(無縁な)、アッラー*に称え*あれ⁴。

(かれは)不可視の世界*と現象界¹をご存知になるお方で、彼らがシルク*を犯しているものから、(無縁で)高遠なお方。

(使徒*よ、)言うがよい。「我が主よ、もしもあなたが私に、彼らが約束されているもの¹をまさにお見せになるとしても、

我が主*よ、私を不正*者である民の中にはおかないで下さい」。

本当にわれら*は、我らが彼らに約束しているものをあなたに見せることが、まさしく出来る者なのである。

悪を、より善いものでこそ押しのけよ¹。われら*は彼らが言うこと²を、最もよく知っている。

また(使徒*よ)、言うがよい。「我が主*よ、私はあなたに、シャイターン*の煽り立てからのご加護を乞います。

そして我が主*よ、(何事においても、)彼ら(シャイターン*)が私のところにやって来ることからのご加護を、あなたに乞います。

やがて、彼らの内の者¹に死が訪れれば、彼は(こう)言う。「我が主*よ、私を(現世に)返して下さい。

私は、自分が残して来たもの¹において、正しい行い*をするでしょう」。断じて(、戻ることは出来)ない。本当にそれは、彼が(口先だけで)言っている、ただの言葉に過ぎないのだから。そして彼らの先には、彼らが蘇らされる日まで、障壁²がある。³

角笛に吹き込まれれば¹、その日、彼らの間には血縁(の自慢)などもなければ、互いに(安否を)尋ね合うこともない。²

それで、その(善行の)秤が重かった者、それらの者たちこそは成功者。

そして、その秤が軽かった者、それらの者たちは、自らを損ねた者たちであり、地獄に永遠に留まる。

業火が彼らの顔を焼き焦がし、彼らはそこで(苦痛ゆえに)歯を剥き出す。

(アッラー*は彼らに、こう仰せられる。)「あなた方には(現世で)、わが御徴が誦まれていたのではないのか?そしてあなた方は、それを嘘呼ばわりしていたのでは?」

彼らは申し上げる。「我らが主*よ、私たちの不幸¹が、私たちを制圧してしまったのです。私たちは、迷った民でした。

我らが主*よ、私たちをここから出して下さい。そしてもし、(再び迷妄へと)戻ってしまったら、本当に私たちは(真に懲罰に値する)不正*者です」。

かれは仰せられる。「そこに、(惨めなまま)下がっていよ。そしてわれに(これ以上)、話しかけるのではない」。

本当に、わが僕たちの(信仰者の)一団は、(現世でこう)言っていたものなのだ。「我らが主*よ、私たちは信じました。ならば、私たちをお赦しになり、私たちにご慈悲をおかけ下さい。あなたは慈しみ深い者の中でも、最善のお方です」。¹

そしてあなた方(不信仰者*)は彼らを、あなた方にわが教訓を忘れさせるほどにまで侮蔑の的とし¹、彼らを嘲り笑っていたのだ。

本当にわれはこの日、彼らが(現世で)忍耐*していたことゆえに、彼らこそを成功者とすることで、彼らに報いてやるのだ。

かれ(アッラー*)は、(地獄の民に)仰せられる。「あなた方は地上で、何年間過ごしたのか?」¹

彼らは(応えて)申し上げる。「一日か、一日足らずを、過ごしました。ならば、数える者たち¹にお尋ねください」。

かれは仰せられる。「あなた方は(現世で)、僅かばかりしか過ごしてはいなかった。もし、あなた方が知っていたならば¹。²

一体あなた方は、われら*があなた方を無意味に創造したと、そしてあなた方が(清算と報いのため)われら*の御許へと戻らされないとでも、思っていたのか?」

王であり、真理であられるアッラー*は、(そのような無意味な行いから)高遠なお方。貴い御座¹の主*、かれの外に(真に)崇拝*すべきものはない。

誰であろうと、アッラー*に並べて別の神¹を祈る者ーー彼にはそれ(を祈る正当性)において、いかなる根拠もないのだがーー、その清算は、その主*の御許にこそある。本当に不信仰者*らは、成功することがない。

(預言者*よ、)言うのだ。「我が主*よ、お赦しになり、ご慈悲をおかけ下さい。そしてあなたは、慈しみ深い者の中でも最善のお方です」。