The Noble Qur'an Encyclopedia
Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languagesOriginator [Fatir] - Japanese translation - Saeed Sato
Surah Originator [Fatir] Ayah 45 Location Maccah Number 35
アッラー*にこそ称賛*はあり。諸天と大地の創成者*。天使*たちを、二枚、三枚、四枚と、翼を備えた御使いとされたお方。かれは創造において、お望みのものを増やし給う。本当にアッラー*は、全てのことがお出来のお方である。
アッラー*が人々にご慈悲[1]を開き放てば、それを押し留める(ことの出来る)者はいない。また、かれが(それを)押し留めるならば、かれを差し置いてそれを放つ(ことの出来る)者はいない。かれは偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方であられる。
人々よ、あなた方に対するアッラー*の恩恵を思い起こすのだ。あなた方に天地から糧をお授けになるアッラー*の外、創造主があるというのか?かれの外に崇拝*すべき、いかなるものもない。どうしてあなた方は、(アッラー*だけを崇拝*することから)背かされるのか?
また(使徒*よ)、もし彼ら(不信仰者*たち)があなたを噓つき呼ばわりしたとしても、あなた以前の使徒*たちも確かに、噓つき呼ばわりされたのである。そして(来世では)アッラー*にこそ物事は戻され(て、全ての者はその報いを受け)るのだ。
人々よ、本当にアッラー*のお約束[1]は真実である。ならば決して、現世の生活があなた方を欺いたり、欺く者[2]があなた方を、アッラー*において欺くことがあったりしてはならない。
実にシャイターン*は、あなた方にとっての敵なのである。ならば彼を、敵とせよ。本当に彼はその徒党を、彼らが(地獄の)烈火の仲間となるべく、(迷妄へと)招くのである。[1]
不信仰に陥った者*たち、彼らには厳しいと懲罰がある。そして信仰し、正しい行い*を行う者たち、彼らにはお赦しと大きな褒美がある。
一体、自分の行いの悪が目映く見え、それを美しく思う者は(、正しく導かれ、それを美しく思う者と同様だろうか)?実にアッラー*は、かれがお望みになる者を迷わされ、お望みになる者をお導きになるのだ。ならば、彼ら(の不信仰)への悲嘆ゆえ、あなた[1]自信を滅ぼしてはならない。本当にアッラー*は、あなた方のなすことをご存知のお方なのだから。
アッラー*は、風を送られるお方。それ(風)は雲を追いやり、われら*はそれを死んだ土地へと率いて行き、それ[1]によって大地をその死後に息吹かせる[2]。(復活の日*の)再生も、同様なのだ。
権勢を求める者があるならば(、アッラー*からそれを求めよ[1])、アッラー*にこそ全ての威力が属するのだ。かれにこそ善き言葉は昇っていくのであり、正しい行い*がそれを上げる[2]。そして悪を策謀する者たち、彼らには厳しい懲罰があり、それらの者たちの策謀こそは、ご破算になるのだ。
アッラー*はあなた方(の父祖アーダム*)を土から[1]、そして(その子孫を)一滴の精液からお創りになり[2]、それからあなた方を夫婦とされた。また、いかなる女性も、かれがご存知になることなくしては、妊娠することも出産することもない。そして長命者が長生きさせれることも、全て書(守られし碑板*)の中に(あらかじめ記録されて)あるのだ。本当にそれはアッラー*にとって、容易いことなのである。
また、二つの海は同様ではない。こちらは甘くて美味、飲むに喉越しがよく、こちらはしょっぱくて辛いというように。そしてそのいずれからも、あなた方は新鮮な肉を食べ、あなた方が身に纏う装飾品を採り出す。また、あなたはそこを、船が水を切(りつつ走)るのを見る。(それは)あなた方が、かれのご恩寵から求めるためであり、そしてあなた方が(授かった恩恵に対し、アッラー*に)感謝するようにするためである。
かれは夜を昼にお入れになり、また昼を夜にお入れになり[1]、太陽と月を仕えさせられた。(その)いずれも、定められた時期(である復活の日*)まで運行し続けるのである。そのお方がアッラー*、あなた方の主*、かれにこそ(全ての)王権はある。そして彼らが、彼をよそに祈っている者たちは、薄皮[2]すら有してはいないのだ。
(人々よ、)もし、あなた方が(アッラー*をよそに)彼らに祈っても、彼らにはあなた方の祈願が聞こえない。また、たとえ聞こえたとしても、彼らがあなた方に応じることはない。そして復活の日*、彼らはあなた方のシルク*を否定するのである[1]。(使徒*よ、誰も、全てに)通暁されるお方(アッラー*)のようには、あなたに(正しいことを)伝えることはないのだ。
人々よ、あなた方はアッラー*なしではいられない貧者であり、アッラー*は満ち足りておられる*お方、称賛されるべき*お方なのである。
かれがお望みなら、あなた方を滅ぼされ、新たな創造物[1]をもたらされるのだ。
そしてそれは、アッラー*にとって難しいことなどではない。
また、(罪の)重荷を背負う者は、他の(者が犯した罪の)重荷まで背負うことはない。そして、もし(罪の)重荷を背負わされた者が(他人に)それを背負ってくれるように頼んでも、そこから少しも背負ってもらえることはない。たとえ、それが近親者であったとしても(、そうなのである)。(使徒*よ、)あなたは、まだ見ぬままに自分たちの主*を恐れ[1]、礼拝を遵守*する者たちにこそ(、有効な)警告をするのだ。自らを努めて清める者[2]は、清めることで自分を益するに外ならない。そしてアッラー*にこそ、(全ての者の)行き先はある。
盲人と見る者は、同じではない。[1]
また、闇と光も。[1]
また、(天国の)陰と(地獄の)熱風も。
そして、生者と死者[1]も。実にアッラー*は、かれがお望みになる者を、(理解と許容の耳で)聞かせられるのであり、(使徒*よ、)あなたは墓の中にいる者[2]に聞かせる者ではないのだ。
あなたは、警告者に外ならないのだから。
本当にわれら*はあなたを、吉報を伝える者、警告を告げる者[1]として、真理[2]と共に遣わした。そして、警告者が(出現しては、不信仰の結末を警告し、)過ぎ去っていかなかった共同体など、ないのだ。
そして、もし彼ら(シルク*の徒)があなたを噓つき呼ばわりするならば、彼ら以前の者たちも確かに、(使徒*たちを)噓つき呼ばわりしたのである。彼らの使徒*たちは、明証や書巻や明白な啓典を携えて、彼らのもとに到来した。
それからわれは、不信仰に陥った者*たちを(様々な懲罰で)捕らえた。それで(彼らの行いに対する)、わが否認はいかなるものだったか?[1]
(使徒*よ、)あなたはアッラー*が天から(雨)水をお降らしになるのを見ないのか?そしてわれら*はそれによって、様々な色の果実を生育させる。また山々の内には、白や赤の、異なる色の(道)筋があり、漆黒のものもある。
また人々や地を歩く生物、家畜の内にも同様に、異なる色のものがある。アッラー*を恐れるのは、その僕たちの内、(アッラー*について)知識ある者たちに外ならない[1]。本当にアッラー*は偉力ならびない*お方、赦し深い*お方なのだ。
本当にアッラー*の啓典(クルアーン*)を読誦し[1]、礼拝を遵守*し、われら*が彼らに授けたものから(施しのために)蜜に、露わに、費やす[2]者たちは、決してご破算になることのない取引[3]を望む者たち。
(それは)かれが彼らにその褒美を全うされ、そのご恩寵から彼らに上乗せされるため。本当にかれは赦し深いお方、よく労られる*お方なのだから。
(使徒*よ、)われら*あなたに下した啓典(クルアーン*)は、それ以前のもの[1]を確証する真理である。本当にアッラー*はその僕たちに対し、まさしく通暁されるお方、よくご覧になられるお方。
それからわれら*はその啓典(クルアーン*)を、われら*の僕の内から、われら*が選び抜いた者たちに受け継がせた。それで彼らの内には、自らに対して不正*を働く者もいるし、ほどほどの者もいるし、アッラー*のお許しとともに善へと急ぐ者[1]もいる。それ[2]こそは、大いなる恩寵なのだ。
永久の楽園、彼らはそこに入る。彼らはそこで金製の腕輪と真珠で飾り立てられ、そこでの彼らの衣服は絹なのである。[1]
彼らは(天国に入った時、こう)言う。「私たちから悲しみ[1]を消して下さったアッラー*に、称賛*あれ。本当に我らが主*は、まさしく赦し深いお方、よく労わられる*お方だ。
(かれは)そのご恩寵により、私たちを永住の世界(である天国)に住まわせて下さったお方。そこでは私たちに、いかなる消耗も及ぶことはなく、そこでは私たちに、いかなる疲労が及ぶこともない」。
また、不信仰に陥った者*たち、彼らには地獄の業火があり、(死の)裁決を下されることで死ぬこともなく、その懲罰が軽減されることもない。同様にわれら*は、あらゆる不信仰この上ない者に報いるのだ。
そして彼ら(不信仰者*)はそこで、叫びわめく。「我らが主*よ、私たちを(地獄から)出して下さい。そうして(現世に戻して)下さったら、私たちは自分たちが(現世で)行っていたのとは違う、正しい行い*を行います」。[1](するとアッラー*は仰せられる。)「一体われら*は、教訓を受ける者がそこにおいて教訓を受けるだけの(十分な)年月を、あなた方に与えなかったのか?そしてあなた方のもとには、警告者が到来したのでは?ならば(地獄の懲罰を)味わえ。不正*者たちには、いかなる援助者もないのだから」。
本当にアッラー*は、諸天と大地の不可視の世界*(に関する知識)をご存知のお方。実にかれは、胸の内にあるものをご存知であられる。
(人々よ、)かれはあなた方を地上の継承者[1]とされたお方。不信仰に陥った者*は自分自身に対して、その不信仰(の害)がある。そして不信仰者*たちの不信仰はその主*の御許において、自分自身への憎悪しか上乗せすることがなく、不信仰者*たちの不信仰は自分自身に、損失しか上乗せしないのだ。
(使徒*よ、シルク*の徒に)言ってやれ。「言ってみよ、あなた方がアッラー*をよそに祈っている、あなた方(がアッラー*)の同位者たち(として崇拝*しているもの)について。彼らが地上で何を創造したのか、私に見せてみよ」。いや、一体彼らには、諸天(の創造)における、(アッラー*への)加担があるというのか?いや、一体われら*が彼らに啓典を与え、彼らがそれによる明証[1]に基づいているとでも?いや、不正*者たちは互いに偽りしか約束することがない。
実にアッラー*は諸天と大地を、それらが崩れ落ちないよう、お支えになる。そして、もしもそれらが崩れ去ったならば、かれの後、いかなる者もそれらを支えられない。本当に彼はもとより、寛大な*お方、赦し深いお方である。
彼ら(不信仰者*)は躍起になって、アッラー*にかけて誓った。もしも自分たちのもとに警告者が到来したならば、自分たちは必ずや、数々の民[1]のいずれよりも導かれたものとなる、と。だが彼らのもとに警告者(預言者*ムハンマド*)が到来した時、それは彼らに対し、(真理から)離れ去ることに拍車をかけただけだった。
地上で奢り高ぶり、悪の策謀を(望みつつ)。悪の策謀は、その者自信を包囲するだけだというのに。そして彼らは、昔の人々の摂理[1]をもっているだけなのか?ともあれ、あなたはアッラー*の摂理に変更を見出すこともなく、アッラー*の摂理[2]に転移を見出すこともないのだ。
そして彼ら(不信仰者*)は地上を旅し、彼らよりも力強かった、彼ら以前の(不信仰)者*たちの結末がいかなるものだったかを、見てみないのか?アッラー*はもとより、諸天においても大地においても、いかなるものもかれ(の懲罰)から逃れようもないお方。本当に彼はもとより、全知者、全能者なのだ。
もしアッラー*が人々を彼らが稼いだもの[1]ゆえにお咎めになれば、かれは(大地の)その表面に、いかなる生物も残してはおかなかっただろう[2]。しかしかれは、彼ら(の懲罰)を定められた時まで遅らせ給うのだ。そして彼らの(懲罰の)時が来たら、(かれは彼らを罰し給う、)本当にアッラー*はもとより、その僕たちをよくご覧になるお方。