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The Noble Qur'an Encyclopedia

Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languages

The Forgiver [Ghafir] - Japanese translation - Saeed Sato

Surah The Forgiver [Ghafir] Ayah 85 Location Maccah Number 40

ハー・ミーム[1]。

(このクルアーン*は、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*からの、啓典の降示。

罪をお赦しになり、悔悟をお受け入れになり、懲罰が厳しく、豊潤さの主である(アッラー*からの降示)。かれ以外に、崇拝*すべきいかなるものもない。かれにこそ、(復活の日*における、全創造の)行き先はある。

不信仰に陥った者*たち以外、アッラー*の御徴[1]に(盾ついて)議論したりはしない。ならば(使徒*よ)、不信仰者*らが(商売や現世での享楽に)勤しんでいるのに、惑わされてはならない。

彼ら以前にも、ヌーフ*の民とその後の徒党が、(使徒*たちを)噓つき呼ばわりしたのだ。そして(それら)全ての共同体は、その使徒*を捕らえ(て殺害し)ようと意図し、真理を消し去るべく虚妄によって議論した。それでわれら*は、彼らを(懲罰で)捕らえたのだ。わが懲罰は、いかなるものだったか?

同様に不信仰に陥った者*たちには、彼らは業火の住人であるという、あなたの主*の御言葉が確定したのである。

御座を運ぶ者たちと、その周りにいる者[1]は、彼らの主*の称賛*と共に(かれを)称え*、かれを信じる。そして、信仰する者たちのために(こう言って)赦しを乞う。「我らが主*よ、あなたは全てのものを、慈悲と知識で網羅されました。ですから、悔悟し、あなたの道(イスラーム*)に従った者たちをお赦しになり、彼らを火獄の懲罰からお守り下さい。

我らが主*よ、そして彼らを、あなたが彼らにお約束になった永久の楽園にお入れ下さい、また、彼らの父祖、妻、子孫たちの内、正しかった者*を。本当にあなたこそは、偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方なのですから。

また、彼らを悪(の結末)から、お守り下さい。あなたが(復活の)その日、悪からお守りになる者こそは、あなたが確かにご慈悲をかけられた者。それこそは、偉大な勝利です」。

本当に不信仰に陥った者*たちには、(地獄の番人から、こう)呼びかけられる。「(現世で)あなた方が信仰へと呼びかけられ、それを否定していた時の(あなた方に対する)アッラー*の憎悪こそは、(今の)あなた方の自分自身に対する憎悪よりも、大きかったのだぞ」。[1]

彼ら(不信仰者*たち)は言う。「我らが主*よ、あなたは私たちに二度、死を与えられ、二度、生を与えられました[1]。そして私たちは(今)、自分たちの罪を認めました。ですので、(私たちが地獄から)出る術はありますでしょうか?」[2]

(不信仰者*たちよ、)それ(地獄の懲罰)はあなた方が、アッラー*だけが呼ばれた時[1]には否定し、かれに同位者が並べられれば信じていたからなのだ。(全ての)裁決は、至高で*大いなる*アッラーにこそ属する。

(人々よ、)かれはあなた方に(、創造の完全さを示す)その御徴をお見せになり、天からあなた方に糧を下されるお方。そして、よく(悔悟して)立ち返る者以外、教訓を受けることはない。

だから、アッラー*だけに真摯に崇拝*行為を捧げつつ[1]、祈(り、崇拝*す)るのだ。たとえ不信仰者*たちが、(それを)嫌ったとしても。

(アッラー*は)位高きお方、御座[1]の主、かれは会合の日[2]を警告するため、その僕たちの内からお望みの者に、そのご命令によって、魂[3]を投げかけられる。

彼らが露わな者たち[1]となる、その日を(警告するため)。彼らの(状態や行いの)内、アッラー*から隠れられるものなど、何一つない。(アッラー*は仰せられる。)「今日、王権は誰のものか?」(かれは、自らお答えになる)。「唯一*かつ君臨し給う*アッラー*にこそ、属するのだ[2]」。

この日全ての者は、自らが(現世で)稼いだものによって報われる。この日、不正*はない[1]。本当にアッラー*は即座に計算される*お方なのだから。

(使徒*よ、)心臓が(恐怖ゆえに)喉元にまで達し、沈鬱になる、間近な日[1]のことを彼らに警告せよ。不正*者たちには近しい友人もいなければ、受け入れられる執り成し手もいない[2]。

かれは眼が掠め取るもの[1]も、胸が潜める(善いものも悪い)ものもご存知である。

アッラー*が真理[1]で(人々の間を)裁かれるのであり、彼らがかれをよそに祈っている者たちは、何も裁きはしない。本当にアッラー*こそは、よくお聞きになるお方、よくご覧になるお方なのだから。

彼らは地上を旅し、(預言者*たちを噓つき呼ばわりした)彼ら以前の者たちの結末が、どのようなものであったかを見なかったのか?彼ら(以前の者たち)は、彼らよりも力と、大地の建設において強力だった。そしてアッラー*は彼らを、その罪ゆえに(懲罰で)捕らえられ、彼らにはアッラー*(の懲罰)に対してのいかなる守護者もなかったのである。

それは彼らが、自分たちの使徒*が明証を携えて彼らのもとに到来していたのに、不信仰に陥ったからである。それでアッラー*は、彼らを(懲罰で)捕らえられたのだ。本当にかれは強いお方、厳しく懲罰されるお方であられる。

われら*はムーサー*を確かに、われら*の御徴[1]と紛れもなき証拠[2]と共に遣わした。

フィルアウン*とハーマーン*とカールーン[1]へと。すると彼らは言った。「(彼は)大噓つきの魔術師だ」。

そして彼(ムーサー*)がわれら*のもとから、真理を携えて彼らのもとにやって来た時、彼ら(フィルアウン*たち)は言った。「彼と共に信じた者たちの男児を殺し、その女児は生かしておけ[1]」。不信仰者*たちの策謀は、無に帰すのである。

フィルアウン*は、(自分の民の有力者たちに)言った。「私にムーサー*を殺させ、彼を自分の主*に祈らせてみよ。本当に私は、彼があなた方の宗教[1]を変えてしまったり、地上(エジプト)に腐敗*を出現させたりすることを怖れているのだ」。

ムーサー*は言った。「実に私は、我が主*とあなた方の主*に、清算の日を信じないあらゆる高慢な者からのご加護を乞いました」。

フィルアウン*の一族の内、その信仰を隠していた信仰者の男は、言った。「一体あなた方は一人の男を、『我が主*はアッラー*です』と言う(だけ)ゆえに、殺すというのですか?彼(ムーサー*)はあなた方の主*から、明証[1]を携えてあなた方のもとにやって来たと言うのに。そして、もし彼が噓つきならば、その嘘(の罰)は彼自身が負います。また、もし彼が正直者ならば、彼があなた方に約束するものの一部[2]が、あなた方に襲いかかるでしょう。本当にアッラー*は、(真理への拒否において)度を越した大噓つきを、お導きにはなりません。

我が民よ、あなた方にこそ今日、地上(エジプト)での勝利者として、王権はあります。でも、アッラー*の(懲罰という)猛威が私たちのもとにやって来たら、誰が私たちを助けてくれるでしょうか?」フィルアウン*は、(自分の民に)言った。「(人々よ、)私があなた方に示すのは、私が(私とあなた方にとって有益なものと)認めるものに外ならない。そして私があなた方を導くのは、正道に外ならないのだ」。

信仰する者は言った。「我が民よ、(あなた方がムーサー*を殺せば、)本当に私はあなた方に、徒党の日[1]のようなことを怖れるのです。

ヌーフ*の民、アード*、サムード*、そして彼らの後の(不信仰)者*たちの習いのようなことを。そしてアッラー*は全世界に対し、断じて不正*などをお望みにはなりません。

また我が民よ、本当に私はあなた方に。呼び合いの日[1]を怖れます。

あなた方が背を向けて逃げる、その日を。あなた方にはアッラー*に対し、いかなる援助者もありません。そしてアッラー*が迷わせ給うた者には、いかなる導き手もないのです。[1]

(ムーサー*)以前、ユースフ*は明証[1]を携えて、確かにあなた方のもとにやって来ました。そしてあなた方はまだ、彼があなた方にもたらしたものに対する疑念の中にあるのです。やがて彼が死んだ時、あなた方は(自分たちの疑念とシルク*に拍車をかけて、こう)言いました。『アッラー*は彼の後、使徒*を遣わされることはない』。同様にアッラー*は、(真理への拒否において)度を越し、(アッラーの唯一性*に)疑惑の念を抱く者を(正道から)迷わせられます。

アッラー*の御徴(を拒むこと)において、(アッラー*の御許から)到来した根拠もなく議論する者たち、(そのような議論は)アッラー*の御許と信仰した者たちのもとで、忌まわしいことこの上ないのです。同様にアッラー*は、(アッラー*への服従に対して)高慢で尊大な(あらゆる)者の全ての心を、閉じてしまわれます」。[1]

フィルアウン*は、言った「ハーマーン[1]よ、私のために塔を建てよ。私が通り道に到達できるように。[2]

諸天の通り道に。私は、ムーサー*の神を見てみよう。本当に私は、彼がまさに噓つきだと思うのだ」。このように、フィルアウン*には彼の悪い行いが目映く映り、彼は(真理の)道から阻まれた。フィルアウン*の策略[1]は、破滅する外ないのである。

信仰する者は言った。「我が民よ、私に従いなさい。あなた方を正道へと導いてあげましょう。

我が民よ、本当にこの現世の生活は(僅かな)楽しみなのであり、実に来世こそは、(あなた方が定着する)留まり所なのです。

(現世で)悪を行った者は、(来世において)それと同等のものでしか、報われません。そして男性であれ女性であれ、信仰者で正しい行い*を行う者、それらの者たちは天国に入るのです。彼らはそこで際限なく、糧を授けられます。

我が民よ、どういうことでしょうか?私があなた方を(地獄から天国への)救い[1]へと招いているのに、あなた方が私を地獄(の原因となる行い)へ招くのは?

あなた方は私がアッラー*を否定し、私が(その崇拝*の正当性について)何も知らないものを、かれに並べることへと招いているのです。私はあなた方を、偉力ならびなく*、赦し深いお方へ(通じる道へ)と招いているというのに。

間違いなく、あなた方が私を招いているものには、現世においても来世においても、いかなる招き(の価値)もありません。そして私たちの戻り場所がアッラー*の御許であり、(罪に)度を越した者たちこそが、地獄の徒であるということも」。

(そして民が彼の助言に従わなかった時、彼は言った。)「それでは、あなた方は私があなた方に言っていることを、やがて思い出すでしょう。私はアッラー*に、自分の事を委ねます。本当にアッラー*は、僕たちのことを、よくご覧になるのですから」。

こうしてアッラー*は彼を、彼らが策謀したことの悪からお守りになり、(溺死という)忌まわしい懲罰がフィルアウン*の一族を包囲した。

(更にその死後には、)朝に夕に晒されることになる業火が(、彼らを包囲する)。そして(復活*の)その時が起こる日、(彼らにはこう言われるのだ、)「フィルアウン*の一族を、最も厳しい懲罰に入れよ」。[1]

彼らが(地獄の)業火で議論し合い、弱者たちが高慢だった者たち[1]に(こう)言う時のこと(を思い起こさせよ)。「本当に私たちは(現世で)あなた方に追従していたわけだが、(この日)あなた方は業火の一部からでも、私たちを守ってくれるのか?」

高慢だった者たちは、言う。「(そのようなことは出来ない。)本当に私たちは皆、(地獄の)その中にあるのだ。本当にアッラー*は、確かに僕たちの間に裁きを下されたのである[1]」。

また、業火の中にある者たちは、地獄の門番たちに言う。「あなた方の主*に祈ってくれ。かれが私たちから、一日でも懲罰を軽減して下さるよう」。[1]

彼ら(地獄の門番たち)は言う。「一体、あなた方の使徒*たちは明証を携えて、あなた方のもとに到来していたのではなかったか?」彼ら(地獄の民)は言う。「その通りです」。彼ら(門番たち)は言う。「ならば(私たちは祈らないから、)あなた方が祈るがよい。不信仰者*たちの祈願は、まったくの徒労である」。

本当にわれら*は、現世の生活と、証人たちが立つ[1](復活の)日*に、われら*の使徒*たちと、信仰する者たちを必ずや助けるのである。

不正*者たちをその言い訳が益することがない、その日に。そして彼らの上には呪いがあり、彼らには(来世で)忌まわしい住まいがある。

われら*は確かにムーサー*に導きを授け、イスライールの子ら*に啓典(トーラー*)を引き継がせた。

澄んだ理性の持ち主への導きと、教訓として。

ならば(使徒*よ)、忍耐*せよ。本当にアッラー*のお約束は真実なのだ。そしてあなたの罪の赦しを乞い、夕に朝に、あなたの主*の称賛*と共に(かれを)称える*のだ。

本当にアッラー*の御徴(を拒むこと)において、(アッラー*から)到来した根拠もなく議論する者たち、彼らの胸の内には、彼らが到達することもないもの[1]に対する高慢さしかない。ならばアッラー*に、(彼らの悪からの)ご加護を乞え。本当にかれこそは、よくお聞きになるお方、よくご覧になるお方なのだから。

諸天と大地の創造こそは、人々の創造(とその再生)よりも偉大なのだ。しかし、人々の大半は分からない。

また、盲人と見える者は同じではなく[1]、信仰して正しい行い*を行う者たちと悪い行いの者[2]は、同じではない。あなた方が教訓を得ることの、少ないこと。

本当に(復活の)その時は、疑惑の余地なく、必ずや到来する。しかし、人々の大半は信じないのだ。

また(人々よ)、あなた方の主*は仰せられた。「私に(のみ)祈るのだ。そうすればわれは、あなた方に応えよう。本当にわれの崇拝*に対して奢り高ぶる者たちは、やがて蔑まれた者となって、地獄に入ることになる。

アッラー*はあなた方のために、あなた方がそこで安らぐべく夜をお創りになり、昼を(生活のために)視界が利くものとされた。本当にアッラー*はまさしく人々に対する恩寵の主であられるが、人々の大半は(かれへの服従と崇拝*によって、かれに)感謝しない。

そのお方がアッラー*、あなた方の主*、全ての創造主。かれの外に、崇拝*すべきいかなるものもない。なのに一体、どうしてあなた方は(かれを信仰し、崇拝*することから)背かされるのか?

同様に、アッラー*の御徴を否定していた者たちは、(真理から)背かされるのである。

アッラー*はあなた方のために大地を安住の地とされ、空を屋根とされたお方。また、かれはあなた方にを形づくられ、あなた方の形を最善のものとされ、あなた方に善きものの内からお恵みになった(お方)。そのお方がアッラー*、あなた方の主*。そして全創造物の主*アッラー*は、祝福にあふれたお方よ。

かれは永生されるお方。かれの外に崇拝*すべきいかなるものもない。ゆえに、かれだけに真摯に崇拝*行為を捧げつつ[1]、かれに祈るのだ。全創造物の主*アッラー*に称賛*あれ。

(使徒*よ)言ってやるがいい。「本当に私は、我が主*からの明証[1]が自分に訪れた時、あなた方がアッラー*、を差しおいて祈っている者たちの崇拝*を禁じられたのだ。また私は、全創造物の主*に服従(イスラーム*)するよう命じられたのである」。

かれはあなた方(の父祖アーダム*)を土から[1]、そして(あなた方を)一滴の精液から、次いで一塊の凝血からお創りになり、その後あなた方を子供として(生まれ)出させ、それからあなた方が成熟に達し、更に老人になるべく(あなた方の年齢を積み重ねてか行かれる)。あなた方の内には、(これらの段階)以前に召される者もいる。また、かれは、あなた方が(これらの段階を経て)定められた時期[2]へと到達すべく(、あなた方の年齢を積み重ねて行かれる)。そして(それは、)あなた方が弁える[3]ようにするためなのだ。

かれは生を与えられ、死をお与えになるお方。そして、かれが一事をお取り決めにな(り、お望みにな)れば、それに「あれ」と仰せられるだけで、それは存在するのである。

(使徒*よ、)一体あなたは、アッラー*の御徴[1]に(盾ついて)議論する者たちが、いかに(そこから)逸らされてしまっているか、見ないのか?

(彼らは)啓典と、われら*がわれら*の使徒*たちと共に遣わしたもの[1]を、嘘呼ばわりした者たち。ならば、彼らはやがて(その結末を)知ることになろう。

その首に枷と、(その足に)鎖が付けられて、(それで)彼らが引き回される時に。

煮えたぎる湯の中で、それから業火の中で、彼らは(彼ら自身がその燃料となって、地獄を)煮えたぎらされる。

それから彼らに、(こう)言われる。「あなた方が(アッラー*の崇拝*において、かれと)並べていた者たちは、どこなのか?[1]

アッラー*をよそにして?」彼らは言う。「私たちのもとから、いなくなってしまいました。いえ、私たち以前、何に祈っていたわけでもなかったのです[1]」。同様にアッラー*は、不信仰者*たちを(天国から)迷わせ給う。

それというのも、あなた方が地上で不当にも(罪を犯すことに)有頂天になっていたため、そしてあなた方が(他の僕たちに対して)得意然となっていたためなのだ。

地獄の門に入るがよい。そこに永遠に。(アッラー*に対して)高慢な者たちの住まいは、何と醜悪なことか」。

ならば、(使徒*よ)、忍耐*せよ。実にアッラー*のお約束は、真実なのだ。たとえ、われら*が(あなたの存命中、)彼らに約束したものの一部[1]をあなたに見せてやるにせよ、あるいは(その前に)あなたを召すにせよ、(復活の日*、)われら*(の御許)にこそ彼らは戻らされ(て、罰されることにな)るのである。

(使徒*よ、)われら*はあなた以前、確かに使徒*たちを遣わした。彼らの中には、われら*があなたに語って聞かせた者もいるし、その中には、われら*があなたに語って聞かせなかった者もいる。また、いかなる使徒*も、アッラー*のお許しなしには御徴[1]をもたらすことなどなかった。そしてアッラー*のご命令が到来すれば、(使徒*たちと彼らを噓つき呼ばわりしていた者たちの間は)真実によって裁かれ、(真実を)虚妄とする者たちは、そこで損失するのである。

アッラー*は、あなた方のために家畜[1]をご用意されたお方。それはあなた方がその内のものに乗り、そこから食べるため。

またそこ(家畜)には、あなた方のための諸利益[1]がある。そしてそれらに乗って、あなた方の脳裏に浮かぶ(遠い場所での)用事を果たすため(、アッラー*ははそれらをあなた方にご用意された)。あなた方はそれらや、船に乗って運ばれる。

また、かれはあなた方に、その(御力と、かれこそが全創造を司っているのだということを示す)御徴をお見せになる。一体あなた方は、アッラー*のいずれの御徴を否定するというのか?

一体、彼らは地上を旅し、彼ら以前(預言者*たちを噓つき呼ばわりした)者たちの結末がどのようなものであったかを、見なかったのか?彼ら(以前の者たち)は、彼らよりも多勢で、力と、大地の建設において強力だった。そして(アッラー*の懲罰が降りかかった時、)彼らが稼いでいたものは、彼らを益することがなかったのだ。

また、彼らのもとに彼らの使徒たちが明証を携えてやってきた時、彼らは自分たちのもとにある知識[1]に有頂天になった。そして自分たちが嘲笑していたもの(懲罰)が、彼らを包囲したのだ。

また、われら*の猛威(という懲罰)を目の当たりにした時、彼らは(こう)言ったのだ。「私たちはアッラー*だけを信じ、私たちがかれに並べて(崇拝*して)いたものを、否定しました」。

そして彼らの信仰は(その時)、彼らを益することがなかった[1]。彼らが、われら*の猛威(という懲罰)を目の当たりにした時には(、もう遅かったのだ)。(懲罰が訪れたら信仰しても遅いという、)かれの僕たちにおいて過ぎ去ってきた、アッラー*の摂理。そして不信仰者*たちは、そこで損失したのである。