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The Noble Qur'an Encyclopedia

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The wind-curved sandhills [Al-Ahqaf] - Japanese translation - Saeed Sato

Surah The wind-curved sandhills [Al-Ahqaf] Ayah 35 Location Maccah Number 46

ハー・ミーム[1]。

(このクルアーン*は、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*からの啓典の降示。

われら*が諸天と大地、その間にあるものを創ったのは、真理と定められた期限ゆえに外ならない[1]。にも関わらず、不信仰に陥った者*たちは、自分たちが警告されていることに対し背を向けている。

(使徒*よ、彼ら不信仰者*たちに)言ってやれ。「言ってみよ、あなた方がアッラー*をよそに祈っている者たち(である神々について)。彼らが大地から創ったものを、私に見せてみよ。いや、彼らに、諸天(の創造)において(アッラー*への)何らかの関与でもあるというのか?(シルク*を正当化する)これ以前の啓典か、あるいは(過去の預言者*から引き継いだ)知識の遺物を、私のもとに持って来てみるがいい。もし、あなた方が本当のことを言っているのならば」。

一体アッラー*をよそに、復活の日*まで自分(の祈り)に応えてはくれない者(である神々)に祈る者より、ひどく迷った者がいるだろうか?彼ら(アッラー*以外の神々)は、彼らの祈りなどには無頓着だというのに。

また、人々が(復活の日*に)招集された時には、彼らは自分たちにとっての敵となるのであり、彼らの崇拝*を否定する者となるというのに。[1]

彼ら(シルク*の徒)にわれら*の明白な御徴(アーヤ*)が読誦されれば、不信仰に陥った者*たちは真理(クルアーン*)が彼らに到来した時、(こう)言ったのだ。「これは紛れもない魔術である」。

いや、彼ら(シルク*の徒)は「彼(ムハンマド*)が、それ(クルアーン*)を捏造した」と言うのか?[1](使徒*よ、)言ってやれ。「もし私がそれを捏造したの(であり、アッラー*がそれゆえに私を罰される)なら、あなた方は私の(援護の)ために、アッラー*に対して何も出来ない。かれは、あなた方が(クルアーン*について)喋り立てていることを、最もよくご存知である。かれだけで、私とあなた方の間の証人は十分なのであり、かれは赦し深いお方、慈愛深い*お方であられるのだ」。

(使徒*よ、)言ってやるがいい。「私は使徒*たちのうちでも、真新しい(ことを言う)者ではない[1]。また自分についても、あなた方についても、(現世で)どのように処遇されることになるかも分からない[2]。私は自分に啓示されたことに従うだけであり、明白なる警告者に外ならないのだ」。

(使徒*よ、シルク*の徒に)言ってやれ。「言ってみよ。もし(クルアーン*が)アッラー*の御許からのもので、あなた方がそれを否定し、イスラーイールの子ら*の証人[1]がそれと同様のもの[2]を証言してそれを信じ、あなた方が(信仰に対して)高慢になったのならば(、それ以上の不信仰があろうか)?本当にアッラー*が、不正*者である民を導かれることはない」。

不信仰に陥った者*たちは、信仰する者たちに、(こう)言った。「もし、それ[1]が善いものだったなら、彼らが私たちを差しおいてそれを先取りし(て信仰し)たはずがない」[2]。そしてそれによって導かれなかったのなら、彼らは(こう)言い続けるであろう。「これは、古いでっち上げだ」。

それ(クルアーン*)以前には、(従うべき)指針と(信仰者への)慈悲である、啓典(トーラー*)があった。そしてこれ(クルアーン*)は、(それ以前の啓典を)確証し、アラビア語で下された啓典であり、(不信仰によって自らに)不正*を働いた者たちには警告し、(信仰と服従に)善を尽くす者[1]たちには吉報を伝えるためのものなのである。[2]

本当に「我らが主*はアッラー*」と言い、それからまっすぐ歩んだ者[1]たち、彼らには怖れもなければ、悲しむこともない[2]。

それらの者たちは天国の徒。彼らはそこに永遠に留まる。自分たちが(現世で)行っていた(正しい)ことゆえの、報いである。

われら*は人間に、両親への孝行を命じた。彼女(母親)は、大変な思いで彼を身ごもり、大変な思いで彼を出産したのだから。そしてその妊娠と乳離れ(の期間)は、三十ヶ月。やがて彼は成熟[1]し、四十歳になった時、(こう)言うのだ。「我が主*よ、あなたが私と我が両親に授けて下さったあなたの恩恵に、私が感謝できるようにして下さい。また私が、あなたを喜ばせるような正しい行い*を行えるように。そして私のため、我が子孫を正して下さい。本当に私はあなたに悔悟したのであり、まさに私は服従した者(ムスリム*)の一人なのですから」。[2]

それらの者たちは、われら*が彼らの行った最善のものを受け入れ、その悪行は天国の徒と共に見過ごしてやる者たち。(それは、)彼らが約束されていた、真なる約束。

一方、(アッラー*と復活の信仰へと招かれれば、)自分の両親に対して「あなた方の呆れ果てたこと。私以前にも数々の世代が滅び去っ(て、戻る来ることもなかっ)たというのに、私が(死後、墓の中から)出されるんですって?」と言う者。彼ら(両親)は、(子供が導かれるよう、こう言いながら)アッラー*にご助力を求めているというのに。「お前の災いよ[1]!信じなさい。本当に(復活という)アッラー*のお約束は、真実なのだから」。それでも、彼は言う。「これは、昔の人々のお伽話以外の何ものでもありませんよ」。

それらの者たちには、ジン*と人間からなる、彼ら以前に滅んだ(不信仰の)民*の一員として(地獄に入るという)御言葉が確定したのだ。本当に彼らは、損失者だったのである。

各人には(復活の日*)、自分たちが(現世で)行ったことゆえ、(アッラー*の御許での)位がある。それは(アッラー*が)その行い(に対する報い)を彼らにふんだんに報われるためであり、彼らは不正*を受けることがない。

不信仰だった者*たちが、業火に晒される日。(彼らには、こう言われる。)「あなた方は、現世のあなた方の生活における自分たちの善きもの[1]とおさらばし、それを楽しんだ。だからこの日あなた方は、自分たちが地上で(アッラー*への信仰と服従に反して)不当にも奢り高ぶっていたことと、放逸だったことゆえに、屈辱の罰で報われるのだ」。

アード*の同胞(フード*)を、思い出せ。彼が砂丘[1]で、彼の民に(こう)警告した時のことをーー既に数々の警告者が、彼(フード*)の前後に過ぎ去って行ったのであるーー。「アッラー*以外(何も)崇拝*してはならない。本当に私は、あなた方に、偉大なる(復活の)日*の懲罰を怖れているのだ」。

彼らは言った。「あなたは、私たちを私たちの神々[1](への崇拝*)から背かせるために、やって来たのか?では、あなたが約束するもの(懲罰)を、私たちに持って来てみよ[2]。もし、あなたが正直者の類いなのであれば」。

彼(フード*)は言った。「本当に(懲罰が到来する時の)知識はアッラー*の御許にあるのであり、私は自分が携えて遣わされたものを、あなた方に伝えるだけ。しかし私には、(懲罰を急ぐ)あなた方が無知な民に見える」。

こうして、雲の形をしたそれ(懲罰)が自分たちの谷に向かってくるのを見た時、彼らは言った。「これは、私たちに雨を降らしてくれる雲だ」。いや、それは、あなた方が性急に求めていたもの。痛ましい懲罰を運ぶ、風なのである。

それはその主*のご命令により、全てのものを破壊する。こうして(彼らの国には、)彼らの住居の外、(何一つ)見えなくなってしまった。同様に、われら*は罪悪者である民に報いるのである。

また(クライシュ族*の不信仰者*たちよ)、われら*は確かに彼ら(アード*の民)を、あなた方を(そこまでは)強力にしなかったほどに、(現世で)強力にした[1]。また、われら*は彼らに聴覚と視覚と心を与えたのに、彼らの聴覚も視覚も心も、彼らを少しも益することはなかった。彼らはアッラー*の(唯一性*を示す)御徴を否定していたのであり、自分たちが嘲笑していたもの(懲罰)が、彼らを包囲したのだ。

また(クライシュ族*の不信仰者*たちよ、)われら*は確かに、あなた方の周りの町々(の民)[1]を滅ぼし、(彼らに)御徴を多彩に示した[2]。(それは)彼らが、(不信仰から)戻って来るようにするためである。

そして彼らがアッラー*をよそに、(その崇拝*がアッラー*へと)近づけてくれるもの、つまり神々[1]としていた者たちは、どうして(彼らが必要としている時、)彼らを助けなかったのか?いや、それら(神々とされたものたち)は、彼ら(シルク*の徒)から、消え去ってしまったのである。それ(シルク*)は彼らのでっち上げであり、彼らが捏造していたものだったのだ。

(使徒*よ、)われら*があなたへと、クルアーン*に耳を傾けるジン*の集団を送った時のこと(を、思い出させよ)。彼らは、彼(使徒*)のもとにやって来た時、(互いに)言った。「(クルアーン*の読誦を、)傾聴せよ」。そして(読誦が)済むと、彼らは(不信仰者*への懲罰に対する)警告者となって、自分たちの民へと帰って行った。[1]

彼らは言った。「我らが民よ、本当に私たちは、ムーサー*の後に下された、それ以前のものを確証する啓典を聞いたのだ。それは真理へと導き、まっすぐな道へと導くのである。

我らが民よ、アッラー*の招き手(預言者*ムハンマド*)に応え、彼を信じよ。かれ(アッラー*)はあなた方のためにその罪の一部をお赦しになり、あなた方を痛ましい懲罰からお守り下さろう。

そしてアッラー*の招き手に応じなかった者は、地上で(アッラー*の懲罰から)逃れられる者ではない。また、その者にはかれ(アッラー*)以外、庇護者などないのだ。それらの者たちは、明らかな迷いの中にある」。

一体、彼らは諸天と大地をお創りになり、その創造が不可能ではなかったお方(アッラー*)が、死人に生を与えることがお出来なのを知らなかったのか?いや、本当にかれは、全てのことがお出来のお方。

不信仰だった者*たちが、業火に晒される復活の)日*。(彼らには、こう言われる)「一体、これ[1]は真実ではないのか?」彼らは言う。「我らが主*にかけて、確かにそうです」。かれは仰せられる。「では、あなた方が(現世で地獄の懲罰を)否定していたことゆえに、懲罰を味わうがよい」。

ならば(使徒*よ)、使徒*たちの内の決然とした者たち[1]が忍耐*したごとく、忍耐*せよ。そして、彼らに(懲罰が降りかかるのを)性急に求めるものではない。自分たちが約束されているもの(懲罰)を目の当たりにする日、彼らは(現世で)あたかも昼の一時しか過ごさなかったかのようだから[2]。(これこそは、)伝達だ。そして放逸な民以外に、(懲罰で)滅ぼされることなどあろうか?