The Noble Qur'an Encyclopedia
Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languagesThe moon [Al-Qamar] - Japanese translation - Saeed Sato
Surah The moon [Al-Qamar] Ayah 55 Location Maccah Number 54
(復活の)時は近づき[1]、月は(真っ二つに)裂けた[2]。
そして、たとえ(使徒*ムハンマド*の正しさを示す)御徴を目にしても、彼ら(シルク*の徒)は(その信仰に)背を向け、言うのだ。「(これは、)消え失せる魔術[1]である」。
また、彼らは(預言者*を)噓つき呼ばわりし、自分たちの私欲に従った。事の全ては(復活の日*)、決着を見る。
彼らのもとには、(使徒*を噓つき呼ばわりした、過去の民の)消息である、戒めを(十分に)含んだものが、確かに到来したのだ。
(それは)確固とした英知である。そして(それに背を向ける者たちに)警告が役立つことなど、あろうか?
ゆえに(使徒*よ)、彼らに背を向けるがよい。呼ぶ者[1]が、創造を絶すること[2]へと呼ぶ(復活の)日、
彼らは怖気づいた眼をしつつ、まるで散らばるイナゴのように墓場から出て来る、
呼ぶ者のところへ、あたふたと。不信仰者*たちは、言う。「これは過酷な日だ」。
彼ら(マッカ*の不信仰者*ら)以前、ヌーフ*の民が噓つき呼ばわりした。彼らは、われら*の僕(ヌーフ*)を噓つき呼ばわりして、「(彼は)憑かれた者[1]だ」と言い、(ヌーフ*は布教することを)戒められた[2]。
それで彼(ヌーフ*)は、「本当に私は抑圧された者です。(私を)お助け下さい[1]」と、その主*に祈った。
こうしてわれら*は降りつける(大量の雨)水と共に、天の諸門を開いた。
また、大地を(沢山の)泉で噴き出させ、(天と大地からの)水は既に定められていた命令の通り、合流した。
そして、われら*は彼(と、彼と共にあった者たち)を、数々の板と釘からなる者(船)で運んだ。[1]
それは信じてはもらえなかった者(ヌーフ*)への報いとして、われら*の眼差しのもと[1]走った。
われら*は確かに、それを(われら*の力を証明する)御徴として残しておいた。では、(この話から)教訓を得る者はいるのか?
わが懲罰と警告は、いかなるものだったか?
われら*は確かにクルアーン*を、教訓を得るに容易い者とした[1]。では、(それから)教訓を得る者はいるのか?
アード*は、(フード*を)噓つき呼ばわりした。わが懲罰と警告は、いかなるものだったか?
本当にわれら*は、立て続く大難の日[1]に、彼らに対して咆哮の暴風を送った。
人々を、引っこ抜かれたナツメヤシの木の根幹のように、根こそぎにする(暴風を)。
わが懲罰と警告は、いかなるものだったか?
われら*は確かにクルアーン*を、教訓を得るに容易い者とした[1]。では、(それから)教訓を得る者はいるのか?
サムード*は、(サーリフ*からの)警告を嘘呼ばわりした。
彼らは言った。「一体、私たちの内の一介の人間に、私たちが従うとでも?そうしたら、本当に私たちは、迷いと狂気の中にあることになる。
一体、私たちを差しおいて、彼の上に教訓(啓示)が下されたと?いや、彼は大噓つきで自惚れ屋だ」。
近い日に、彼らは知るであろう。誰が大噓つきで自惚れ屋かを。
本当にわれらは、彼らへの試練ゆえ、雌ラクダを送る者である。ゆえに(サーリフ*よ、)彼ら(に何が起こるか)を見守り、よく忍耐*せよ。[1]
そして彼らに伝えるのだ。水は、彼ら(と雌ラクダ)の間で(、隔日の)割り当てであるということを。水の各々の順番は、(順番の主にのみ)立ち会われるものである[1]。
こうして彼らは(、雌ラクダを殺すために)自分たちの仲間[1]を呼び、彼は(それを)捕まえ、(その)腱を切った[2]。
わが懲罰と警告は、いかなるものだったか?
本当にわれら*は、彼らに轟きの一声[1]を送り、それで彼らは柵の枯れ枝のようになってしまった。
われら*は、確かにクルアーン*を、教訓を得るに容易いものとした[1]。では、(それから)教訓を得る者はいるのか?
ルート*の民は、警告を、嘘呼ばわりした。
本当にわれら*は彼らに、石を降らす風を送った。ルートの一族は別で、われら*は明け方に、彼ら(ルート*の一族)を救い出した。[1]
われら*のもとからの、恩恵ゆえに。(ルート*とその一族にそうしたのと)同様に、われら*は(われら*を信仰し、)感謝した者に報いるのだ。
彼(ルート*)は確かに彼らに対し、われら*の(懲罰による)制圧を警告した。にも関わらず、彼らは警告に対して懐疑的だったのだ。
彼らは確かに彼(ルート*)を、その客人(への醜行を求めるが(ゆえに、言いくるめようと試みた[1]。それでわれら*は、彼らの眼を消したのである。(彼らには、こう言われた。)「わが懲罰と警告を味わうがよい」。
そして早朝には、恒久的な懲罰が確かに、彼らを襲った。
(彼らには、こう言われた。)「わが懲罰と警告を味わうがよい」。
われら*は確かにクルアーン*を、教訓を得るに容易い者とした[1]。では、(それから)教訓を得る者はいるのか?
フィルアウン*の一族のもとに、(不信仰に対する懲罰の)警告が、確かに到来した。
彼らは、われら*の御徴[1]を全て噓つき呼ばわりしたので、われら*は彼らを偉力ならびなく全能なる者の掌握で捕らえた。
一体(クライシュ族*よ、)あなた方の不信仰者*たちの方が、それらの(滅ぼされた不信仰)者*たちよりも優れているのか?それとも、あなた方には書巻[1]の中に(、アッラー*の懲罰からの)無事が(保証されて)あるというのか?
いや、彼らは「私たちは全員、勝利者である」などと言うのか?
(不信仰者*の)集団はじきに打倒され、背中を見せ(敗走す)るのだ。[1]
いや、(復活の)時が、彼らの約束の時。その時はより過酷で、苦痛にあふれている。
本当に罪悪者たちは、迷いと烈火の中にある。
その日、彼らは顔から逆さまになって業火の中を引きずられ、(こう言われる、)「焦炎の感触を味わうがよい」。
本当にわれら*は全てのものを、定と共に創造した[1]。
そして、われら*の命令は一瞥のごとき(「あれ」という)一言[1]に過ぎない。
われら*は、確かに(不信仰だった)彼らの同類たちを滅ぼした。では、(そのことから)教訓を得る者はいるのか?
そして彼らがした全ての物事は、書巻の中に(記録されて)あり、
小さいことも、大きいことも、全て書き留められているのだ。[1]
本当に敬虔な*者たちは(復活の日*)、楽園と河川のもとにある。
全能の王者(アッラー*)の御許の、善き座り場所に。