The Noble Qur'an Encyclopedia
Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languagesShe that is to be examined [Al-Mumtahina] - Japanese translation - Saeed Sato
Surah She that is to be examined [Al-Mumtahina] Ayah 13 Location Madanah Number 60
信仰する者たちよ、わが敵と、あなた方の敵を盟友としてはならない。あなた方は(彼らに対する)愛情ゆえ、彼らに(使徒*の情報とムスリム*間の秘密を、)軽々しく流している[1]。彼らは、あなた方のもとに到来した真理[2]を、確かに否定したというのに。(信仰者たちよよ、)彼らは、あなた方が自分たちの主*アッラー*を信仰するがゆえ、使徒*とあなた方のことを(マッカ*から)追い出したのだ。あなた方がわが道における奮闘と、わが喜びへの希求ゆえに(、移住*に)出たのだとしたら(、彼らを盟友とするのではない)。あなた方は(彼らへの)愛情ゆえ、彼らに秘密裏に伝えているーーわれはあなた方が隠したことも、露わにしたことも、最もよく知っているのだーー。あなた方の内、そうする者は誰でも、真っ当な道から確かに迷い去ってしまっている。[3]
もし、彼ら(われとあなた方の敵)があなた方に優勢に立てば、彼らはあなた方に対する(公然の)敵となり、あなた方に悪意をもってその手と口を伸ばして来よう[1]。あなた方が(彼ら同様)、不信仰に陥ることを望みつつ。
(彼ら不信仰者*たちを盟友としても、)あなた方に近親の絆も、あなた方の子供たちも、あなた方の役に立つことはない。復活の日*、かれはあなた方の間をお分けにな(り、信仰者は天国へ、不信仰者*は地獄へ入)るのだ。アッラー*は、あなた方が行うことをご覧にあるお方。
(信仰者たちよ、)イブラーヒーム*と、彼と共にあった(信仰)者の内には、確かにあなた方へのよき模範があった。彼らが(不信仰者*である)自分たちの民に、(こう)言った時のこと。「本当に私たちは、あなた方と、あなた方がアッラー*をよそに崇めているものとは無縁です。私たちはあなた方を否定し、あなた方がアッラー*だけを信仰するまで、私たちとあなた方との間には、永遠の敵意と憎悪が現れたのです」。但し、イブラーヒーム*の彼の父親に対する、「私は必ずや、あなたのために、赦しを乞いましょう。私はあなたのために、アッラー*(のご意思)に対して、何(の力)も有してはいませんが」という言葉は別(で、模範としてはならない)[1]。(イブラーヒーム*とその仲間たちは、言った。)「我らが主*よ、私たちはあなたにこそ全てを委ね*、あなたにこそ(悔悟して)立ち返りました。そしてあなたにこそ、帰り所はあります。
我らが主*よ、私たちを不信仰に陥った者*たちの試練とはしないで下さい[1]。また、私たちのために(私たちの罪を)お赦し下さい、我らが主*よ。本当にあなたこそは、偉力ならびない*お方、英知あふれる*お方なのですから」。
(信仰者たちよ、)彼ら(イブラーヒーム*と、彼と共にあった者たち)の内には、確かにあなた方、アッラー*と最後の日*を望む[1]者への、よき模範があった。そして背く者[2]があろうと(、そのつけは自分自身に返って来るだけである)、本当にアッラー*にこそは満ち足りた*お方、称賛されるべき*お方なのだから。
(信仰者たちよ、)もしかするとアッラー*は、あなた方と、彼ら(近親であるシルク*の徒)の内であなた方が敵対した者たちの間に、(彼らがイスラーム*を受け入れることによって、)愛情を芽生えさせられるかもしれない。アッラー*は全能のお方であり、アッラー*は赦し深いお方、慈愛深い*おかたなのだから。
アッラー*は、宗教においてあなた方と戦ってもおらず、あなた方をあなた方の家から追い出してもいない者たちに、あなた方が善行を施し、公正に接することを禁じていらっしゃるわけではない[1]。本当にアッラー*は、公正な者たちをお好みになるのだから。
実にアッラー*があなた方に禁じられるのは、宗教においてあなた方と戦い、あなた方をあなた方の家から追い出し、あなた方の追放に手を貸した者たちを盟友とすることなのである。彼らを盟友とする者、それらの者たちこそは不正*者なのだから。
信仰する者たちよ、あなた方のもとに信仰者の女たちが(不信仰者*の世界から、イスラーム*世界へと)移住*者としてやって来たら、(その信仰心を確かめるべく)彼女らを試問せよ[1]ーーアッラー*が彼女らの信仰心を、最もよくご存知であるーー。そして、もし彼女らが信仰者だと分かったならば、あなた方は彼女らを不信仰者*たち(である彼女らの夫のもと)に消してはならない。彼女らは彼らにとって(妻として)合法ではなく、彼らも彼女らにとって(夫として)合法ではないのだから。また、彼ら(自分の妻がイスラーム*に改宗した、不信仰者*の夫たち)には、彼らが(彼女らに)費やしたもの[2]を与えよ。そして、あなた方が彼女らに(イッダ*の後、)彼女らの婚資金*を与えたならば、あなた方が彼女らと結婚しても、あなた方に罪はない。また、不信仰者*の女性たちの絆に、しがみ付いてはならない[3]。そしてあなた方が(自分たちの妻に)費やしたものを請求させよ[4]。それが、あなた方の間を裁くアッラー*の法。アッラー*は全知者、英知あふれる*お方であられる。
また、もしあなた方の妻たちの一部が、(イスラーム*を棄てて)あなた方から不信仰者*たちのところへと逃れ、その後にあなた方が(彼ら不信仰者*たちに勝利を収め、戦利品*という)戦果を得た[1]ならば、妻たちに去られてしまった者たちに、彼らが(彼女らに婚資金*として)費やしたものを与えよ。そしてあなた方が信じているアッラー*をこそ、畏れる*のだ。
預言者*よ、信仰者の女たちが、あなたと誓約ーーアッラー*に何も並べ(て崇拝*せ)ず[1]、盗まず、姦通せず、(出産前でも後でも)自分の子供たちを殺さず[2]、自分たちの手と足の間で捏造をでっち上げず[3]、善事[4]においてあなたに逆らわない、との(誓約)ーーを交わしに、あなたのもとにやって来たら、彼女らと誓約を交わし、彼女らのためにアッラー*にお赦しを乞え[5]。本当にアッラー*は、赦し深いお方、慈愛深い*お方なのだから。
信仰する者たちよ、アッラー*がお怒りになった民を盟友とするのではない。彼らは、墓の住人である不信仰者*たちが(、来世でアッラー*のご慈悲を受けることに対して)失望しているように[1]、来世(での褒美を得ること)に対して、確かに失望するのだから。