The Noble Qur'an Encyclopedia
Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languagesBanning [At-Tahrim] - Japanese translation - Saeed Sato
Surah Banning [At-Tahrim] Ayah 12 Location Madanah Number 66
預言者*よ[1]、あなたはなぜ自分の妻たちの満足を求めて、アッラー*があなたに合法とされたものを(自らに)禁じるのか?[2]アッラー*は赦し深いお方、慈愛深い*お方。
(信仰者たちよ、)アッラー*はあなた方に対し、あなた方の宣誓を解消すること[1]を、確かに義務づけられた。アッラー*はあなた方の守護者であり、かれは全知者、英知あふれる*お方であられる。
預言者*が彼の妻たちのある者[1]に、ある話を秘密裏に伝えた時のこと。それで彼女がそれを(アーイシャ*に)話し、アッラー*がそれ[2]を彼(預言者*)に明かされた時、彼(預言者*)は(ハフサに、彼女が洩らした秘密の)一部を知らせ、(別の)一部は(言及せずに)放っておいた。そして彼が彼女(ハフサ)にそれを知らせた時、彼女は言った。「誰があなたに、これを知らせたのですか?」彼(預言者*)は言った。「全知者で通暁されているお方(アッラー*)が、私に知らせて下さったのだ」。
(ハフサとアーイシャ*[1]よ、)あなた方二人がアッラー*に悔悟するならば、(その悔悟は受け入れられよう、)あなた方二人の心は確かに、(真理から)傾いた[2]のだから。そして、もしそこ[3]において助け合うにしても、(預言者*は援助されよう、というのも)実にアッラー*こそが彼の庇護者*であり、ジブリール*と、信仰者の正しい者*たち、そして天使*たちが、(彼に対しての)その更なる援助者なのだから。
(預言者*の妻たちよ、)彼の主*はーーもし彼があなた方を離婚したらーー、彼にあなた方よりも善い妻たちを、代わりにあてがって下さろう。服従する女(ムスリマ*)たち、信仰する女たち、従順な女たち、悔悟する女たち、崇拝*行為に専念する女たち、斎戒*する[1]女たち、既婚の女たち、処女たち(である妻たちを)。
信仰する者たちよ、あなた方自身と、あなた方の家族を(地獄の)業火から守るのだ。その燃料は、人々と石[1]。その上には、荒々しく厳しい天使*たち[2]がいる。彼らはアッラー*が彼らに命じられたことで、かれに逆らうことがなく、命じられることをするのである。
(彼らが地獄に入れられる時、こう言われる。)「不信仰だった者*たちよ、この日、言い訳をするのではない。あなた方が報われるのは、自分たちが(現世で)行っていたこと(の応報)に外ならないのだ」。
信仰する者たちよ、アッラー*に真摯な悔悟をせよ。あなた方の主*は、あなた方のためにあなた方の悪行を帳消しにして下さり、あなた方を、その下から河川が流れる楽園にお入れになろう。アッラー*が預言者*と、彼と共に信仰した者たちを辱められはしない、(復活の)その日に。彼らの光は(地獄の上の架け橋[1]のもとで)、彼らの前方と右手[2]を(彼らと共に)進む。彼らは言うのだ。「我らが主*よ、私たちに(天国に到達するまで)私たちの光を完遂させ、私たちをお赦し下さい。本当にあなたは、全てのことがお出来であられるお方なのですから」。
預言者*よ、不信仰者*たちと偽信者*らに対して努力奮闘し、彼らに厳しくあれ。彼らの(来世での)住処は地獄なのだ。そしてその行き先は、何と醜悪なことであろうか。
アッラー*は(、ムスリム*と近い関係にあったにも関わらず、)不信仰だった者*たちの譬えとして、ヌーフ*の妻とルート*の妻を挙げられた、彼女ら二人は、(それぞれ)われら*の正しい僕二人の(後見)下にあったものの、彼ら二人を(宗教的に)裏切った(不信仰者*だった)のであり、彼ら二人はアッラー*(からの懲罰)に対して、彼女らに少しも役に立てなかった。そして彼女ら二人には(来世で、こう)言われるのである、「(そこに)入る者たちと共に、(地獄の)業火に入るがよい」。
またアッラー*は(、不信仰者*の中にあったにも関わらず)信仰した者たちの譬えとして、フィルアウン*の妻[1]を挙げられた。彼女が、(こう)申し上げた時のこと。「我が主*よ、天国のあなたの御許で、私のために家をお建て下さい。そして私をフィルアウン*とその(悪い)行いからお救いになり、私を不正*者である民からお救い下さい」。
また(アッラー*は、)自らの貞操を堅持した、イムラーンの娘マルヤム*(を、信仰者についての譬えとしてお挙げになった[1])。われら*はその内に、われら*の魂[2]から吹き込んだのである。また、彼女は自分の主*の御言葉と啓典を信じたのであり、従順なものたちの一人であった。