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The Noble Qur'an Encyclopedia

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The Prophets [Al-Anbiya] - Japanese translation - Saeed Sato

Surah The Prophets [Al-Anbiya] Ayah 112 Location Maccah Number 21

人々に、その清算(の時)が近づいた[1]。にも関わらず、彼らは上の空で(警告に)背を向けている。

彼らのもとに、彼らの主*から(次々と)新しい教訓(クルアーン*)がやって来ても、彼らは決まってふざけながらそれを聞くだけ。

彼らの心は、不注意である[1]。不正*を働く者たちは、ひそひそと(こう)密談する。「一体これは、あなた方と同様の人間に外ならないではないか?[2]一体あなた方は(、彼が人間であることを)分かっていながら、魔術[3]へと赴くのか?」

彼(預言者*ムハンマド*)は、言った。「我が主*は、天と地における(全ての)言葉を存じておられる。かれはよくお聞きになるお方、全知者であられるのだ」。

いや、彼らは(それぞれ、こう)言った。「(クルアーン*は、)夢まぼろしがごちゃ混ぜになった(無意味な)もの」。「いや、彼(ムハンマド*)がそれを、捏造したのだ」。「いや、彼は詩人なのである」。「ならば、先代の者たちが(それと共に)遣わされたように、私たちに何か御徴[1]を持って来させよ」。

彼ら(マッカ*の不信仰者*たち)以前にも、われら*が滅ぼしたいかなる町(の住人)も、(たとえ使徒*が奇跡をもたらしたところで、)信じることはなかったのだ。そして一体、(奇跡を眼にしたら、)彼らは信じるというのか?[1]

また、われら*があなた以前に(使徒*として)遣わしたのは、われら*が啓示を下す男性(人間)以外の何者でもなかった[1]。ならば、教訓の民[2]に尋ねてみよ。もし、あなた方が知らないというなら。

また、われら*は彼ら(使徒*)を、食べ物を口にしない物体にしたわけでもないし、彼らが(現世で)永遠の者たちだったわけでもない。[1]

それから、われら*は彼ら(使徒*とその信徒たち)に(勝利と救いの)約束を実現させ、彼らと、われら*が望む者たちを救い出し、(不信仰において)度を越していた者たちを滅ぼしたのだ。

われら*は確かに、あなた方に啓典を下した。(そこにある教えを信じ実行すれば、)その中には、あなた方への栄誉[1]がある。一体、あなた方は分別しないのか?

また、われら*は一体、どれだけ多くの不正*であった町を全滅させ、その後、別の民を設けたのか。

それで彼らは、われら*の(彼らに対する懲罰の)猛威を察知すると、どうであろうか、そこ(町)から疾走(して逃亡しようと)するのである。

(その時、彼らにはこう言われる。)「疾走せずに、あなた方が享受していたもの(現世の享楽)と、あなた方の住まいに戻れ。あなた方は、(自分たちが現世でしていたことについて、)尋ねられるであろう」。[1]

彼らは言う。「我らが災いよ![1]本当に私たちは、不正*者でした」。

そして彼らのその言葉は、われら*が彼らを刈り取られた作物(のよう)にし、息絶えらせるまで、続くのである。

われら*は、天と地とその間にあるもの全てを、ふざけ半分に創ったのではない。

もしわれら*が(自分に子供や妻を設けるなどという)戯れ事をするのであれば、(あなた方のもとからではなく)われら*の御許からそれを設けたであろう[1]。われら*が(そのようなことを)することはないが。

いや、われら*は真理を虚妄に投げつける。すると、それ(真理)はそれ(虚妄)を割り砕き、どうであろう、それ(虚妄)は消滅してしまう。あなた方には、自分たちが言っていること[1]ゆえの、災いがあるのだ。

かれ(アッラー*)にこそ、諸天と大地にいる全てのものは属する。そして、かれの御許にいる者(天使*たち)は、かれを崇拝*することに対して驕り高ぶらず、疲れることもない。

夜も昼も、倦むことなく(かれを)称え*ているのだ。

いや、一体彼らは地上から、(死んだものを)復活させることの出来る神々[1]を設けたというのか?[2]

そこ(天地)にアッラー*以外の神々がいたら、その二つ(天地)は損なわれてしまったであろう[1]。彼らの言うようなことから(無縁な)、御座[2]の主*アッラー*に称えあれ。

かれがご自身のされることを問われるのではなく、彼らが(自分たちの行いを)問われるのである。[1]

いや、一体彼らは、かれ(アッラー*)を差しおいて神々を設けたのか?言ってやれ。「(そのことの正当性を示す、)あなた方の明証を持って来るがよい。これは私と共にある者の教訓と、私以前の者の教訓[1]である(が、そこにはそのような根拠はない)のだ。いや、彼らの多くは真実を知らない。彼らは(そこから)背を向けているのだ」。

また、われら*はあなた以前、「われ以外に(真に)崇拝*すべきものはない。ゆえにわれを崇拝*せよ」と啓示することなしには、いかなる使徒*も遣わさなかった。[1]

彼ら(シルク*の徒)は言った。「慈悲あまねき*お方(アッラー)は、(天使*たちという)御子をもうけられた[1]」。アッラー*に称え*あれ。いや、(彼らは)誉れ高き僕なのである。

彼らは、かれ(アッラー*)に対して言葉を先んじることなく、かれのご命令に沿って行動するのだ。

かれは、彼ら(天使*たち)の前にあるものも、その背後にあるもの[1]も、ご存知である。また彼らは、かれ(アッラー*)がご満悦になられた、者に対してしか、執り成しをしない[2]。そして彼らは、かれへの畏怖ゆえに、怯える者たちなのだ。

また、彼ら(天使*たち)の内、「私こそは、かれとは別の神である」などと言う者[1]があれば、われら*はその者を地獄で報いてやる。われら*はそのように、不正*者たちに応報を与えるのだ。

一体、不信仰に陥った者*たちは、諸天と大地が膠着した状態だったことを知らないのか?そしてわれら*がその二つを引き裂いたことを?[1]われら*は、水から全ての生物を創った[2]。一体、彼らは信じないのか?

またわれら*は大地に、それが彼らと共に揺れ動かないよう堅固な山々を設え、彼らが導かれるようにと、そこに広々とした道々を用意した。

また、われら*は天を守られた屋根[1]とした。それでも彼らは、その御徴から背を向けているのだ。

(使徒*よ、)われら*はあなた以前(現世において)、いかなる人間にも永遠(の生)を授けたりはしなかった。一体、もしあなたが死んだら、彼らは(その後)永遠なる者となるというのか?[1]

全ての者は、死を味わうのだ。われら*は悪と善という試練[1]で、あなた方を試す。そしてわれら*の御許にこそ、あなた方は戻されるのである。

(使徒*よ、)不信仰に陥った者*たちがあなたを見れば、あなたのことを嘲笑の的とするだけ。(彼らはあなたを蔑んで、互いにこう言うのだ。)「一体これが、あなた方の神々に(無礼な言葉で)言い及ぶ者か?」彼らこそは、慈悲あまねき*お方(アッラー*)の教訓(クルアーン*)について否定する者たち[1]であるというのに。

人間は、せっかちさから創られている[1]。われは間もなく、あなた方にわが御徴[2]をみせてやる。ならば、(それを)われに性急に求めるのではない。

彼らは言う。「この約束(の実現)は、いつなのか?もし、あなたが本当のことを言っているのならば」。

不信仰だった者*たちが、自分たちの顔も背中も業火から防ぐことが出来ず、(誰からも)助けられることのない時のことを知っていれば(不信仰に留まることなく、懲罰も復活の日*も。急ぐことはなかったのに)。

いや、それ(復活の日*)は突然訪れて、彼らを動転させるのである。そして彼らはそれを阻止することも出来なければ、(それに対する)猶予を与えられることもない。

(使徒*よ、)あなた以前の使徒*たちもまた、確かに嘲笑されたのである。そして彼らを嘲っていた者たちは、自分たちが嘲笑していたもの(懲罰)によって包囲されたのだ。

言ってやれ。「誰が、夜でも昼でも、あなた方を慈悲あまねき*お方(アッラー*)から守ってくれるというのか?」いや、彼らはじぶんたちの主*の教訓から、背を向ける者たちである。

いや、一体彼らは、われら*(の懲罰)を彼らから阻止してくれる神々などあるとでもいうのか?それらは自分自身のことを助けることも出来なければ、われら*から救われることもないというのに。

いや、われら*は、これらの者たちとその先祖を、彼らに長い年月が流れ去るまで楽しませておいたのだ。一体、彼ら(不信仰者*)は見ないのか?われら*が(彼らの)土地に取りかかっては、それをその端々から削り取っていく[1]のを?一体、彼らは勝利者[2]であるというのか?

(使徒*よ、)言うのだ。「私があなた方に警告するのは、(アッラー*からの)啓示によってこそである」。聾は、警告を受けても、呼びかけを聞くことがない[1]」。

もし彼らに、あなたの主*の懲罰の一片が触れでもすれば、彼らはきっと(こう)言うのだ。「我らが災いよ![1]本当に私たちは、不正*者でした」。

われら*は復活の日*に、公正な秤を設ける。誰一人、僅かたりとも不正*を受けることはない。そして、たとえ(現世での行いが)からし種一粒きりの重さであったとしても、われら*はそれを(勘定に入れるべく)持って来るのだ。われら*だけで、清算者は十分なのである。[1]

われら*は確かにムーサー*とハールーン*に、識別[1]と(燦然たる)光、敬虔*な者たちへの教訓を授けた。

(彼ら敬虔*な者たちとは、)その時(復活の日)に怯えつつ、まだ見ぬままに、彼らの主*を恐れる[1]者たち。

これ(クルアーン*)は、われら*が下した祝福あふれる教訓。一体あなた方は、それを否定するのか?

われら*はイブラーヒーム*に以前[1]、確かに正道を授けた。そしてわれら*は、そのこと[2]を知っていたのだ。

彼(イブラーヒーム*)が自分の父親と民に、(こう)言った時[1]のこと(を思い起こさせよ)。「あなた方が仕えている、これらの偶像は何なのですか?」

彼らは言った。「私たちは、私たちのご先祖様が、それらを崇めているのを見出したのだ」。[1]

彼は言った。「あなた方とあなた方のご先祖は確かに、紛れもない迷いの中にあります」。

彼らは言った。「一体あなたは、真実を携えて私たちのところへやって来たのか?[1]それともあなたは、ふざけた者の類いなのか?

彼は言った。「いや、あなた方の主*は、諸天と大地の主*。それらを創成されたお方[1]。そして私はその事に関する、証人の一人なのです」。

(イブラーヒーム*は、つぶやいて言った。)「そしてアッラー*に誓って、私はあなた方が背を向けて立ち去った後[1]、必ずやあなた方の偶像に策略しよう」。

こうして彼は、それら(の偶像)を、それらの長[1]を除いて(全て)粉々にした[2]。(それは)彼らが、それに(縋るべく)戻って来るようにするため[3]であった。

彼らは(戻って来て、その有様を見ると、お互いに)言った。」私たちの神々に、これをやったのは誰だ?本当にそいつはまさしく、不正*者の類いである」。

彼らは言った。「私たちは、イブラーヒーム*と呼ばれる若者が、それらについて(無礼な言葉で)言い及ぶのを耳にしたぞ」。

彼ら(の内の有力者たち[1])は、言った。「では、そいつを人々の面前に連れて来るのだ。彼らが、(イブラーヒーム*がそのように言ったと認める場に)立ち会うように[2]」。

(イブラーヒーム*が連れて来られると、)彼らは言った。「一体あなたが、私たちの神々に対してこんなことをしたのか、イブラーヒーム*よ?」

彼は言った。「いいえ、それら(偶像)の長であるこれが、そうしたのです[1]。では、それら(の偶像)にお尋ね下さい。もし、それらが喋れるのなら、ですが」。

そして彼らは我に返り[1]、(互いに)言った。「本当にあなた方こそは、不正*者だったのだ」。

それから彼らは、(頑迷さへと)逆戻りして(言った)。「あなたは確かに、これらの者たち(偶像)が喋らないことを知っているのに(、いかに私たちがそれらに尋ねようか)?」

彼(イブラーヒーム*)は言った。「一体(そのことを知りながら、)あなた方はアッラー*をよそに、あなた方を少しも益しなければ、(それを崇拝*しても)害しもしないものを崇めるのですか?

あなた方と、あなた方がアッラー*をよそに崇めているものの、忌まわしいこと。一体あなた方は(無知で、)分別しないのですか?

彼らは言った。「そいつを焼き(殺し)、あなた方の神々を助けるのだ。もし、あなた方が(神々を援助)するならば」。

(こうして彼らはイブラーヒーム*を、火の中に投げ入れた[1]。)われら*は(こう)言っ(て、彼を助け)た。「火よ、冷たくなり、イブラーヒーム*に安全となれ」。

彼らは、彼に対して策略を望んだが、われら*は彼らを最大の損失者とした。[1]

また、われら*は彼(イブラーヒーム*)とルート*を、われら*が全創造物のために祝福した地へと、救い出した。[1]

また、われらは彼(イブラーヒーム)に、イスハーク*と、その上ヤァクーブ*を恵んだ。そして皆、正しい者*としたのである。

また、われら*は彼らを、われら*はの命令によって(人々を)導く導師とし、彼らに善行と、礼拝の遵守*、浄財*の拠出を啓示した。そして、彼らはわれら*を崇拝*する者だったのである。

また、われら*はルート*に裁決[1]と知識を授けた。そして彼を、(その民が)忌まわしい事[2]を働いていた町[3]から、救い出した。本当に彼らは、悪の民、放逸な者たちであった。

そして、われら*は彼を、われら*の慈悲[1]の中に入れてやった。本当に彼は、正しい者*の一人であったのだから。

また(使徒*よ、)ヌーフ*(のことを思い起こさせよ。)彼が以前、(その主*に祈って)呼びかけた時のこと[1]。われら*は彼に応え、彼とその家族を、この上ない苦悩[2]から救った。

そしてわれら*は、われら*の御徴を嘘呼ばわりした民から、彼を助けた。本当に彼らは悪の民だったのであり、われら*は彼らを皆、溺れさせたのだ。

また(使徒*よ)、ダーウード*とスライマーン*(のことを思い起こさせよ)。彼ら二人が、農作地について(争う二人の者を)裁いた時のこと。(それは、)そこに夜中、(一方の)民の羊が侵入して(、別の民の)作物を食べ(荒らし)てしまった時のことだった。われら*は、彼らの裁決に立ち会っていたのである。

そして、われら*はスライマーン*に、それ(争う両者の利益を公正に配慮すること)についての理解を授けた[1]。--われら*は(両者の)いずれにも、裁決[2]と知識を授けたのである[3]--。またダーウード*には、(その主*を)称える*山々と鳥を仕えさせた[4]。そして、われら*は(そのように)する者であった。

また、われら*は彼(ダーウード*)に、あなた方のための鎧の作り方を教えた[1]。(それは)あなた方を、あなた方の戦い(の中での負傷)から守るためである。ならば、あなた方は(アッラー*の恩恵を)感謝する者なのか?[2]

またスライマーン*には、彼の命令のもと、われら*が祝福した地[1]まで吹いて行く強い風を(仕えさせた)[2]。われら*はもとより、全ての物事を知っていたのである。

また、シャイターン*らの内から、彼(スライマーン*)のために(海へ)潜り、それ以外の仕事もこなす[1]者たちを(仕えさせた)。われら*は、彼らに対する守護者[2]だったのだ。

また(使徒*よ)、アイユーブ*(のことを思い起こさせよ)。彼が、「私に災難が降りかかりました。それでも、あなたは慈しみ深い者の中でも、最も慈しみ深いお方であられます」と(言って)、その主*を呼んだ時のこと。[1]

それで、われら*は彼に応え、彼に降りかかった災難を取り除いた。そして、われら*の御許からの慈悲と、崇拝*者たちへの教訓として、彼に家族と、それと同様のものをもう一つ与えた[1]のだ。

また、イスマーイール*とイドリース*とズル=キフル*(のことを思い起こさせよ)。(彼らは)いずれも、忍耐*強い者たちの仲間であった。

そして、われら*は彼を、われら*の慈悲[1]の中に入れてやった。本当に彼らは、正しい者*たちの類いだったのだから。

また、ズン=ヌーン[1](のことを思い起こさせよ)。彼がひどく立腹し、(その民のもとを)立ち去った時のことを[2]。そして彼は、われら*が彼のことを(そのことゆえに、)決して辛い目には遭わせないだろうと思っていた[3]。それで(アッラー*からの苦しい試練に遭い、海で大魚に飲みこまれた時、)彼は闇[4]の中で(主*に、こう)呼びかけたのだ。「あなたの外に、崇拝*されるべきものはありません。あなたに称え*あれ。本当に私は、不正*者の類いだったのです[5]」。

それでわれら*は彼に応え、彼を苦悩から救い出した。同様に、われら*は信仰者たちを救出するのである。

また(使徒*よ)、ザカリーヤー*(のことを思い起こさせよ)。彼がその主*に、(こう)呼びかけた時のこと。「我が主*よ、私を(後継ぎもない)孤独な状態に、放り置かないで下さい。あなたは、最善の相続者[1]です」。[2]

それで、われら*は彼に応えて、彼にヤヒヤー*を授け、彼(ザカリーヤー*)のためにその妻を正しくしてやった[1]。本当に彼らは善行に急ぎ、(われら*の褒美を)望み(われら*の罰を)怖れつつ、われら*に祈っていたのであり、われら*に対して恭順[2]な者たちだったのだ。

また(使徒*よ)、自らの貞操を堅持し、われら*がその内に、われら*の魂[1]から吹き込んでやった女性(マルヤム*のことを、思い起こさせよ)。われら*は彼女とその息子を、(自らの力を示す)全創造物への御徴とした。

本当にこれら(の預言者*たち)は、あなた方の共同体、一つの共同体[1]である。そしてわれは、あなた方の主*。ならば、われを崇拝*せよ。

(その後、)彼ら(人々)は自分たちの(宗教上の)事柄において、互いに分裂してしまった。全ての者は、われら*の御許へと帰り行く身なのであ(り、その行いの清算を受け)る。

そして信仰者でありつつ、正しい行い*をいくらかでも行う者ならば、その努力が蔑ろにされることは絶対にない。本当にわれら*は、彼のために記録する者[1]なのである。

われら*が滅ぼした町(の民)は、(現世でやり直すため、)戻って来ることを禁じられているのだ。

やがて、ヤァジュージュ とマァジュージュ[1](を遮る障壁)が開き放たれ、彼らがあらゆる丘陵地から雪崩落ちてくる時、

真実の約束(復活の日*)は近づいたのである。そしてどうであろうか、(その日の恐怖が現れると、)不信仰だった者*たちの眼は見開いたままになる。(彼らはこう言うのだ。)「我らが災いよ![1]私たちは確かに、このことに迂闊でした。いや、私たちは不正*者だったのです」。

本当に(不信仰者*よ、)あなた方と、あなた方がアッラー*を差しおいて崇めているもの[1]は、地獄へと放り込まれるもの[2]となる。あなた方は、そこに入ることになるのだ。

もし、これらの者たちが(真に崇拝*に値する)神々であったなら、彼らがそこに入ることはなかったのだ。そして皆[1]、そこに永遠に留まる。

彼らにはそこで、呻き声[1](を催す苦痛)があり、彼らはそこで(懲罰の恐怖のため)何も聞こえない。

本当に、われら*によって最善のものが既に定められている者たち[1]、それらの者たちはそこ(地獄)から遠ざけられる。[2]

彼らは、自分自身の欲するもの[1]の中に永住し、(地獄の)その微かな音さえ聞くことがない。

(復活の日*、業火が不信仰者*に押し寄せる時の)最大の戦慄が、彼らを悲しませることはない。そして天使*たちは(こう言いつつ)、彼らを迎え入れる。「これが、あなた方が(大いなる褒美を)約束されていた、あなた方の日ですよ」。

あたかも書(面の上)に頁を折りたたむかのように、われら*が天を折りたたむ[1]、その日。最初の創造を始めたように、われらはそれ(創造)を元通りにするのである[2]。われら*にとって(履行)必須の約束として(、復活を約束したのだ)。本当にわれら*は、もとより(約束を全う)する者だったのである。

われら*は(守られし碑板*の中で)記した後、(過去の)書簡[1]の中で、確かに(こう)書きとめたのである。「大地は、正しきわが僕たち[2]が継承するのだ[3]」。

本当にこの(クルアーン*の)中にはまさしく、崇拝*する民にとって十分なもの[1]がある。

また、(使徒*よ、)われら*があなたを遣わしたのは、全創造物への慈悲ゆえに外ならない。[1]

言え。「私に啓示されたのは、あなた方の崇拝*すべきものが、唯一の神(アッラー*)であるということに外ならない。では一体、あなた方は服従する者(ムスリム*)となるのか?」

もし、彼らが(イスラーム*に)背を向けるなら、言ってやるのだ。「私はあなた方に、(自分に啓示されたものを)等しく[1]お知らせした。そして私は、あなた方が約束されているもの(懲罰)が、一体近いのか、それとも遠いのか、分からないのだ。

本当にかれ(アッラー*)は、露わにされる言葉をご存知であり、あなた方が隠すものもご存知である。

そして私は、それ[1]があなた方への試練であり、暫しの享楽なのかどうかも、分からずにいるのだ」。

彼(預言者*)は、申し上げた。「我が主*よ、(私たちの間を)真理でお裁き下さい。そして我らが主*は慈悲あまねき*お方、あなた方(不信仰者*)が言うことに対して(私から)援助を乞われるべきお方である[1]」。