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The Noble Qur'an Encyclopedia

Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languages

Explained in detail [Fussilat] - Japanese translation - Saeed Sato

Surah Explained in detail [Fussilat] Ayah 54 Location Maccah Number 41

ハー・ミーム[1]。

(このクルアーン*は、)慈悲あまねく*、慈愛深きお方からの降示である。

知識ある民のため、アラビア語のクルアーン*として、そのアーヤ*が詳細にされた啓典。

吉報を伝え、警告を告げるもの[1]として。そして彼らの大半は(それに)背を向け、耳を傾けない。

また、彼ら(不信仰者*たち)は(使徒*ムハンマド*に)言った。「私たちの心は、あなたが私たちを招くもの(への理解)から(阻む)覆いがかけられ、私たちの耳には重しがかけられており[1]、私たちとあなたとの間には(、あなたの招きに応じることを阻む)障壁がある。ならば、あなたは(自分の宗教に従って)行うがよい。本当に私たちは、(自分たちの宗教に従って)行うから」。

(使徒*よ、)言ってやれ。「私は、『あなた方の(真に)崇拝*すべきは、ただ一つの神[1]』との啓示を受けている、あなた方と同様の一人の人間に過ぎない。ゆえに、かれへとまっすぐに歩み[2]、かれにお赦しを乞うのだ。そしてシルク*の徒たちには、災いを。

(彼らは)浄財*を払う[1]ことなく、来世に対してはまさに不信仰者*である。

本当に信仰し、正しい行い*を行う者たち、彼らには尽きることのない[1]褒美がある」。

(使徒*よ)言え。「本当にあなた方は、大地を二日間で創られたお方を否定し、かれに同位者を設け(て崇拝*す)るというのか?そのお方は、全創造物の主*なのである。

またかれはそこに、その上に(聳える)堅固な山々を置かれ、そこを祝福され、ちょうど四日(目)[1]で、その糧をそこにお定めになった。(天地創造の時間について)問う者たちへのために[2](、彼らがそれを知るべく)。

それから、かれは煙状であった天(の創造)をお望みになり、それ(天)と大地に向かって、(こう)仰せられた。「従順にであろうと、嫌々であろうと、(わが命令へと)来たれ」。それら(天と大地)は、申し上げた。「私たちは従順に、参りました」。

こうしてかれはそれらを二日間で、七層の天(の創造)として終えられ[1]、天の各々(の層)に、その命令を示された。また、われらは最下層の天を(星)灯りで飾りつけ、(それをシャイターン*に対する)護衛とした[2]。それは偉力ならびなく*、英知あふれる*お方の定めである。

もし彼らが(アッラー*とクルアーン*のことを説明された後に)背を向けるのなら、言ってやるがいい。「私はあなた方に、アード*とサムード*の懲罰のような懲罰を警告した」。

使徒*たちが、彼らの前と後ろから彼ら(アード*とサムード*)のもとに到来し[1]、アッラー*以外は崇拝*してはならない、と言った時のこと。彼らは言った。「もし我らが主*がお望みになったなら、天使*たちを(使徒*として)下したであろう[2]。ゆえに私たちは、あなた方が携えて遣わされたものを否定する」。

それでアード*はといえば、不当にも地上で高慢となり、(こう)言った。「誰が私たちよりも強力だと言うのか?[1]」彼らは一体、彼らをお創りになったアッラー*が、彼らよりも強力であるとは思わないのか?彼らは、かれの御徴[2]を否定していたのだ。

それでわれら*は、彼らに現世の生活における屈辱の懲罰を味わわせるべく、大難の日々[1]において、彼らに咆哮の暴風を送った。そして来世の懲罰こそは、より屈辱に満ちたものなのだ。彼らは(誰からも)援助されることがない。

またサムード*はといえば、われら*が彼らに導きを示した後、導きよりも(迷いという)盲目を好んだ。それで彼らが稼いでいたもの[1]ゆえ、屈辱的な懲罰の稲妻[2]が彼らを捕らえたのだ。

そしてわれら*は、信仰し、敬虔*だった者たちを救った。

アッラー*の敵たちが業火へと集められ、整列させられる時(のことを、思い起こさせよ)。

やがて彼らがそこに到来(し、自分たちの罪を否定)すると、彼らの耳と目と皮膚は、彼らが(現世で)行っていたことについて、彼らに不利な証言をする[1]。

そして彼らは、自分たちの皮膚に(こう)言う。「あなた方は、どうして私たちに不利な証言をするのか?」彼ら(皮膚)は、言う。「全てのものに言葉を喋らせられるアッラー*が、私たちを喋らせられたのだ。かれがあなた方を最初にお創りになったのであり、かれの御許にこそ、あなた方は戻らされる。

あなた方は(罪に手を染める時)、自分たちの耳や目や皮膚が(復活の日*、)自分たちにとって不利な証言をする(だろうことを怖れるが)ゆえに、身を隠すこともしなかった。しかしあなた方はアッラー*が、自分たちの行う(罪の)多くを知らないだろう、と思い込んでいたのである。

そしてそれは、あなた方が自分たちの主*に対して思っていた、あなた方の憶測である。それはあなた方を(破滅に)転落させ、あなた方は損失者の類いとなったのだ」。[1]

それで、もし彼らが(懲罰を)忍としても、業火が彼らの住まいである。もし彼らが(アッラー*の)ご満悦を得よう[1]としても、彼らがご満悦を得ることなど叶うわけもないのだ。

またわれら*は彼ら(不信仰者*たち)に、付きまとう者たち[1]をあてがった。そして彼らは彼らに対し、その前にあるものと後ろにあるものを目映く見せた[2]。彼らにはジン*と人間からなる、彼ら以前に滅んだ(不信仰の)民*の一員として(地獄に入るという)、御言葉が確定したのである。本当に彼らは、損失者だったのだ。

不信仰に陥った者*たちは(、互いに助言し合って、こう)言った。このクルアーン*には耳を傾けず、それ(読誦)に対して戯言を言って(邪魔して)やれ[1]。(それによって読誦を阻み、)あなた方が優勢となるように」。

われら*は必ずや、不信仰に陥った者*たちに(現世と来世において)厳しい懲罰を味わわせ、彼らが行っていた最悪のもの[1]で、必ずや彼らに報いよう。

それがアッラー*の敵どもの報い、業火である。彼らにはそこで、彼らが(現世で)われら*の御徴[1]を否定していたことゆえの報いとして、永遠の住まいがある。

また、不信仰に陥った者*たちは(地獄で、こう)言う。「我らが主*よ、ジン*と人間の内、私たちを迷わせた者たちを、お見せ下さい。(そうすれば、)彼らが(地獄の)最下層の者となるべく、私たちの足の下にしてやります」。[1]

本当に「我らが主*はアッラー*です」と言い、それからまっすぐに歩んだ者[1]たち、彼らには(その死期に、)天使*たちが(こう言いつつ)下る。「怖れるのでも、悲しむのでもない[2]。あなた方が(現世で)約束されていた天国を、喜ぶのだ。

私たちは現世の生活と来世における、あなた方の味方[1]である。そして、そこ(天国)にはあなた方のために、あなた方自身が欲するものがある。そこにはあなた方のために、あなた方が求めるものがあるのだ。

赦し深く、慈愛深い*お方からの御もてなしとして」。

アッラー*(の唯一性*と崇拝*)へと招き、正しい行い*を行い、「本当に私は、服従する者(ムスリム*)の一人です」と言う者よりも、善い言葉の者がいようか?

善と悪とは同じではない。(使徒*よ、あなた[1]に悪くする者にも、)より善いものでもって、返してやれ。そうすればどうだろう、あなたとの間に敵対心がある者も、あたかも親しい味方のようになるのだ。

そしてそれは、忍耐*する者しか手にすることがなく、それは(現世と来世における、)この上ない幸福の持ち主しか手にすることはない。

また、もしシャイターン*からの一突きがあなたを突いたら[1]、アッラー*にご加護を乞うのだ。かれこそはよくお聴きになるお方、全知者であられるのだから。

夜、昼、太陽、月は、かれの(唯一性*と全能性を示す)御徴の一部である。太陽にも月にもサジダ*せず、それらをお創りになったアッラー*にサジダ*せよ。もしあなた方が、かれのみを崇拝*するのなら。

そして、もし彼らが(アッラー*へのサジダ*に対して)奢り高ぶったとしても、(放っておくがよい、)あなたの主*の御許にいる者(天使*)たちは倦むことなく、夜に昼にかれを称えている*のだから(読誦のサジダ*)

またあなたが、大地が惨めな有様[1]なのを見ても、そこにわれら*が(雨)水を降らせると、それが震動し、膨張する[2]のは、かれの(唯一性*と全能性を示す)御徴の一つ。それに生を与えたお方こそは、まさしく死んだものに生を与えられるお方。本当にかれは全てのことがお出来になるお方なのだ。

本当に、われら*の御徴(アーヤ*)において(真理から)逸脱[1]する者たちが、われら*から隠れることは出来ない。それで(その逸脱者のように、)業火に放り込まれる者がより善いのか、それとも復活の日*に(御徴を信じる者として、懲罰から)安泰な状態でやってくる者か?あなた方が望むことを行うがよい。本当にかれは、あなた方が行うことをご覧になっている。

本当に、その教訓(クルアーン*)が自分たちのもとに到来した時に、それを否定した者たちは(、破滅する定にある)。それこそは、まさしく偉力あふれた啓典[1]なのだ。

その前からも、その後ろからも、虚妄が訪れることがない[1](啓典)。英知あふれる*、称賛されるべき*お方から下されたもの。

(使徒*よ、シルク*の徒から)あなたに言われることは、既にあなた以前の使徒*たちに言われたことに外ならない。本当にあなたの主*は、まさしく赦しの主であり、痛烈な懲罰の主である。

もし、われら*がそれを外国語のクルアーン*としたならば、「彼ら(シルク*の徒)は言ったことだろう。「そのアーヤ*はどうして、(私たちに理解できるよう)詳細にはされなかったのか?外国語(の啓示)とアラブ人[1](の預言者*)だと?」(使徒*よ、)言ってやれ。「それ(クルアーン*)は、信仰する者たちにとっての導きと癒し[2]なのだ。信仰しない者たちはその耳に重しがある[3]のであり、それは彼らにとっての盲目(の原因)である。それらの者たちは、遠い場所から呼びかけられているのだ[4]」。

われら*は確かに、ムーサー*に啓典(トーラー*)を授けたが、そこにおいて異論が生じ(、ある者は信じ、ある者は信じなかっ)た。そして(使徒*よ)、もし(あなたの民に対する懲罰を猶予する、という)あなたの主*からの先んじた御言葉がなければ、彼らの間には裁決が下されてしまったであろう。そして本当に彼らはそれ(クルアーン*)に対する、大きな疑惑の真っ只中にあるのだ。

誰でも正しい行い*を行う者は、自分のために(そうするの)であり、悪い行いをする者は、自分に対して(そうするの)である。アッラー*は、その僕たちにちに対する不正*者などではない。

かれ(アッラー*)の御許にこそ、(復活の)その時の知識は帰される。また、かれの知識なしには果実がその包みから出て来ることはなく、女性が身ごもることも、出産することもない。かれが(シルク*の徒に、)「(あなた方が、崇拝*において)われの同位者たち(としていた者たち)は、どこなのか?」と呼びかけられる、その日のこと(を思い起させよ)。彼らは言う。「(今)私たちは、あなたにお知らせします。私たちの中には、誰も証言者[1]がいません」。

また、彼らが以前(アッラー*をよそに)祈っていたものは、消え失せてしまう。そして彼らは自分たちに、いかなる逃げ道もないことを確信するのだ。

人間は、善の祈願[1]には飽きることがない。そして、もし悪が彼を襲えば、失意の念激しい者、絶望の底に陥った者となる[2]。

また、もしもわれら*が、彼(人間)に災難を襲った後、われら*の御許からの慈悲を味わわせたならば、彼は必ずや(こう)言うのだ。「これは私のため(に相応しいもの)であり、私は(復活の)その時が起こるとは、思わない。そして、もしも私が我が主*のもとに戻らされたとしても、私にこそはかれの御許において、まさしく最善のもの[1]があるのだ」。では、われら*はきっと不信仰に陥った者*たちに、彼らが行った(悪)事を告げ、彼らに必ずや、荒々しい懲罰を味わわせよう。

われら*が人間に恩恵を授ければ、彼は(真理に従うことを)拒み、そっぽを向いて遠ざかる。そして自分に悪が降りかかると、延々と祈願する者となる。

(使徒*よ、)言ってやれ。「言ってみよ。もし、それ(クルアーン*)がアッラー*の御許からのものであり、そしてあなた方がそれを否定したとすれば(、あなた方ほど迷っている者はいないではないか)?(真理と)遠い対立の中にある者よりも、ひどく迷っている者があろうか?」

われら*は、彼らに見せよう。それ(クルアーン*)が彼らに真実であることが明らかになるまで、われら*の御徴を彼方に、そして彼ら自身の内[1]に。一体、あなたの主*だけで、かれが全てのことの証人ということだけで、(クルアーン*の真実性の証拠は)十分なのではないか?

本当に彼ら(不信仰者*たち)は、自分たちの主*との(死後の)拝謁を、疑わしく思っているのではないか。本当にかれ(アッラー*)は、全てのものを悉く包囲される*お方なのではないか。