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The Noble Qur'an Encyclopedia

Towards providing reliable exegeses and translations of the meanings of the Noble Qur'an in the world languages

Council, Consultation [Ash-Shura] - Japanese translation - Saeed Sato

Surah Council, Consultation [Ash-Shura] Ayah 53 Location Maccah Number 42

ハー・ミーム。

アイン・スィーン・カーフ。[1]

そのように(預言者*よ、)偉力ならびなく*、英知あふれる*アッラー*は、あなたに、そしてあなた以前の(預言)者*たちにも啓示[1]し給う。

かれにこそ、諸天にあるものと大地にあるものは属するのであり、かれは至高の*お方、この上なく偉大なる*お方であられる。

諸天は(アッラー*の偉大さと荘厳さゆえ、)その上方から割れ裂けんばかり。そして天使*たちは彼らの主*の称賛*と共に(かれを)称え*、大地にいる(信仰)者たちのため、赦しを乞う[1]。実にアッラー*こそは赦し深いお方、慈愛深い*お方ではないか。

かれをよそに庇護者を設け(て崇め)た者たち、アッラー*は彼らの(行いを)見守られるお方であり、(使徒*よ、)あなたは(警告者であって)彼らの代理人なのではない。

そのように、われら*はあなたにアラビア語のクルアーン*を啓示した。(それは)あなたが都市の母と、その周辺[1]にいる者に警告を告げ、疑惑の余地のない集合の日[2]を警告するため。(そこにおいて)ある集団は天国にあり、またある集団[3]は烈火の中にある。

また、もしアッラー*がお望みだったならば、かれは彼ら(人々)を(導かれた)一つの共同体にされただろう。しかしかれは、かれがお望みになる者を、そのご慈悲の中にお入れになる。そして不正*者たち、彼らにはいかなる庇護者も援助者もない。

いや、一体彼ら(シルク*の徒)は、かれ(アッラー*)をよそに庇護者を設け(て崇め)るというのか?そうだとしてもアッラー*こそが(真の)庇護者*であり、かれは死んだものに生を与えられる。そしてかれは、全てのことがお出来なのだ。

(人々よ、)あなた方がそこ(宗教)において、何について意見を異にしたにせよ、その裁決はアッラー*に属するのだ。(使徒*よ、言え。)「そのお方がアッラー*、我が主*。かれにこそ、私は全てを委ね*、かれにこそ、私はよく(悔悟して)立ち返るのだ」。

(アッラー*は)諸天と大地の創成者*。かれはあなた方自身の内から、あなた方のために配偶者を創られ、家畜の内からも雌雄をお創りになった。かれはそこにおいて、あなた方を繁茂させるのである。いかなるものも、かれには似ていない[1]。そしてかれはよくお聞きになるお方、よくご覧になるお方である。

かれにこそ、諸天と大地の鍵は属する[1]。アッラー*は、かれがお望みの者に糧を豊富に与えられ、また控えられる[2]。本当にかれは、全てのことをご存知であるのだから。

(人々よ、)かれは、かれがヌーフ*に命じた宗教の一部を、あなた方に明らかにした。また、(使徒*よ、)われら*[1]があなたに啓示したものと、イブラーヒーム*とムーサー*とイーサー*[2]に命じたものを。つまり「あなた方は宗教を確立し[3]し、そこにおいて分裂してはならない」ということである。(ムハンマド*よ、)あなたが彼らを招いているもの、(タウヒード*)はシルク*の徒にとって重大であった。アッラー*はかれがお望みの者をそこ(タウヒード*)へと選び抜かれ、よく(悔悟して)立ち返る者をそこへと導かれる。

彼ら(シルク*の徒)が(宗教において)分裂したのは、彼らのもとに知識が到来した後のこと、彼らの間の侵犯ゆえ以外の何ものでもなかった[1]。そして定められた期限[2]までの、あなたの主*からの先んじた御言葉がなかったならば、彼らの間には(早期での懲罰という)裁決が下されていただろう。本当に、彼らの後に啓典を引き継がされた者たち(啓典の民*)は、そこ(宗教と信仰)における大きな疑惑の真っ只中にあるのだ。

ならば(使徒*よ)、あなた[1]はそこ(正しい宗教)へと招き、自分が命じられたようにまっすぐであれ。そして、彼ら(真実に疑念を抱く者たち)の私欲に従ってはならない。また、言うのだ。「私は、アッラー*が啓典として下された(全ての)ものを信じた。そして私は、あなた方の間を公正に取り持つことを命じられたのである。アッラー*は私たちの主*であり、あなた方の主*。私たちには私たちの行い(の報い)があり、あなた方にはあなた方の行い(の報い)がある。(真実が明らかになった後、)私たちとあなた方の間に、議論の余地はない。アッラー*は(復活の日*、)私たちをお集めにな(り、真実でお裁きにな)る。そしてかれにこそ、戻り場所があるのだ」。

アッラー*(の宗教)について、彼(預言者*ムハンマド*の呼びかけ)が(人々に)応じられ(て、従われ)た後、(盾ついて)議論する者たち、彼らの議論はその主*の御許で脆いものである。そして彼らの上には(現世ではアッラー*からの)お怒りがあり、(来世では)厳しい懲罰があるのだ。

アッラー*は真理と共に啓典と、秤[1]をお下しになったお方。そして(復活の)その時が近いかもしれないこと[2]を、何があなたに知らせるというのか?

それを信じない者たちは、それ(が到来するの)を性急に求める[1]。そして信仰する者たちは、それ(の到来)を怯える者たちであり、それが真実であることを知っている。本当に、その時(の到来)について疑わしく思っている者たちはまさしく、遠い迷いの中にあるのだ。

アッラー*はその僕たちに対して霊妙な*お方であり、かれがお望みの者に糧をお授けになる。そしてかれは強力なお方、偉力ならびない*お方。

われら*は、来世の収穫を望んでいた者[1]には誰でも、その収穫に上乗せする。そして現世の収穫(だけ)を望んでいた者にも、そこから与えてやるが、彼には来世において少しの取り分もないのだ。[2]

いや、一体彼ら(シルク*の徒)には、アッラー*がお許しにもなっていないことを、彼らの宗教として定めた共同者たち[1]がいるというのか?そして(彼らの懲罰の猶予を定めた)裁断の御言葉がなければ、彼らの間には裁決が下されていただろう[2]。本当に(アッラー*を信じない)不正*者たちには(復活の日*)、痛ましい懲罰がある。

(使徒*よ、)あなたは(復活の日*に)不正*者たちが怯えるのを見る。彼らが(現世で)稼いだものゆえ、それ(懲罰)が自分たちに降りかかってくる状況の中で。一方、信仰し、正しい行い*を行う者たちは、天国の庭園にある。彼らにはその御許に、望むものがあるのだ。それこそは大いなる恩寵なのである。

それはアッラー*が、信仰して正しい行い*を行うその僕たちに、吉報をお告げになっているもの。(使徒*よ、)言うのだ。「私はそのことで、あなた方に見返りを要求しているわけではない[1]。ただ、近親関係における愛情(を、あなた方から求める)だけ」。そして一つの善を稼ぐ者には、われら*がそこに善を上乗せしてやる。本当にアッラー*は赦し深いお方、よく労わられる*お方。

いや、一体彼ら(シルク*の徒)は、「彼(ムハンマド*)はアッラー*に対して嘘を捏造した[1]」と言うのか?もし(使徒*よ、あなたがそのようなことをし、)アッラー*がお望みになれば、かれはあなたの心を塞がれよう[2]。アッラー*は虚妄を無に帰させられ、その御言葉によって真理を確立させられる[3]。本当にかれは、(人々の)胸の内をご存知であられるのだから。

またかれは、(アッラー*だけに服従する)その僕たちから悔悟をお受け入れになり、悪行を大目に見られ、あなた方のすることをご存知のお方。

また信仰し、正しい行い*を行う者たちは(アッラー*の呼びかけに)応え(て服従す)るのであり、かれはそのご恩寵から彼らに上乗せされる。そして不信仰者*たちには、(復活の日*に)厳しい懲罰があるのだ。

もしアッラー*が、その僕たちに糧を豊富に与えられたならば、彼らは地上で度を越した[1]であろう。しかしかれは、彼がお望みになるものを適度に下されるのだ。本当にかれは、その僕たちのことを通暁されるお方、よくご覧になるお方。

かれは、彼らが(旱魃による)絶望の底に陥った後に、慈雨を下され、そのご慈悲を広められるお方。かれは庇護者*、称賛されるべき*お方。

諸天と大地の創造と、歩行生物の内、かれがその両方に散開させられたもの[1]は、かれの(偉大さと御力、権威を示す)御徴の一つである。そしてかれは(復活の日*)、かれがお望みになる時に、それらを集合させることがお出来になるお方。

(人々よ、)いかなる災難であれ、あなた方に降りかかったものは、あなた方の手が稼いだ(悪)事ゆえのこと[1]。そして、かれは多く(の悪行)を大目に見られる[2]。

あなた方は地上で、(アッラー*の御力から)逃れられる者ではない。そしてあなた方にはアッラー*の外に、いかなる庇護者も援助者もないのだ。

また、山々のように海を進むもの[1]は、かれの(御力、権威を示す)御徴の一つ。

もしかれがお望みなら、風を鎮められ、それら(の船)は(海の)その表面に停留し続ける。本当にその中にはまさしく、忍耐*強く感謝深い[1]全ての者への、御徴がある。

あるいは、かれは彼らが稼いだもの[1]ゆえに、それら(の船)を沈没させられる。そしてかれは、多く(の罪)を大目に見られるのだ。

われら*の(唯一性*を示す)御徴に対して(虚妄を用いて)議論する者たちが、自分たちには(アッラー*の懲罰から)逃げ道一つないことを知るように、(われら*は彼らを溺れさせるの)である。

(人々よ、)あなた方がいかなるものを授けられたとしても、(それは)現世の生活の(儚い)楽しみ。そしてアッラー*の御許にあるものは、信仰し、自分たちの主*に全てを委ねる*者たちにとって、より善く、より長く続くものなのだ。

そして(彼らは)、罪の内の大きなもの[1]と醜行[2]を避け、(誰かに悪くされて)怒ってしまった時にも、赦してやる[3]者たち。

また(彼らは、)その主*(の唯一性*と服従の呼びかけ)に応え、礼拝を遵守*し、その諸事が彼らの間の相談(によって決定されるの)であり、われら*が彼らに授けたものの内から(施しとして)費やす[1]者たち。

また(彼らは)侵害に遭えば、(その侵害に対して)打ち勝つ[1]者たち。

一つの悪の報いは、それと同様の一つの悪[1]。それで(悪を行った者を)大目に見。(その者との関係を)改善するならば、その褒美はアッラー*の御許で確定する。本当にかれは、不正*者たちをお好みにはならないのだから。

またその不正*の後、(自分に不正*を働いた者に対して)打ち勝つ者、それらの者たちには(そうすることで、)咎められる謂れはない。

また忍耐*し、赦してやる者こそは、本当にそれこそは、あなた方が決意を固めるべき事柄の内のもの。

アッラー*が(その者の不正*ゆえに)迷わせ給う者には、かれをおいて、いかなる庇護者もない。そして(使徒*よ、)あなたは(復活の日*)、不正*者たちが懲罰を目の当たりにする時、(こう)言うのを見出すであろう。「(私たちに、現世へ)戻る術はありますでしょうか?」[1]

また(使徒*よ)、あなたは彼らが、そこ(業火)に晒されるのを見る。彼らは屈辱ゆえになす術もなく、(懲罰を、その恐怖ゆえに)ちらちらと横目で見る。(現世で)信仰していた者たちは(これを見て)、言う。「本当に(真の)損失者たちとは、復活の日*に自分たちとその家族を(、業火に入れることによって)損ねた者たちのこと。まさに不正*者たちは、永遠の懲罰の中にあるのではないか」。

また、彼らには(復活の日*)、アッラー*をおいて彼らを助けてくれる、いかなる庇護者もない。アッラー*が(その者の不信仰ゆえに)迷わせ給うた者には、いかなる道[1]もないのだ。

(不信仰者*たちよ、)アッラー*からそれを押し戻す術のない(復活の)日*が来る前に、あなた方の主*に(信仰と服従によって)応えるのだ。その日、あなた方には(懲罰からの)いかなる避難所もなく、あなた方にはいかなる否認もない[1]。

それで、たとえ彼らが(信仰から)背を向けても、(使徒*よ、)われら*はあなたを彼らの監視役[1]として遣わしたわけではない。あなたの使命は、(啓示の)伝達のみ。われら*が人間に、われら*の御許から慈悲[2]を味わわせれば、彼らはそれに有頂天になる。そしてもし悪[3]が、自らの手が行った(悪)事ゆえに彼らを襲えば(、彼らは恩知らずになる)。本当に人間は、不信仰この上ない。

アッラー*にこそ、諸天と大地の王権は属する。かれはお望みのものを創られる。お望みの者には女(子のみ)を授けられ、お望みになる者には男(子のみ)を授けられるのだ。

あるいは、かれは(お望みの者に)男子と女子(の両方)を、組み合わせ(て授け)られる。そしてお望みの者を、不妊されるのだ。本当にかれは全知者、全能者であられる。

アッラー*が人間に語りかけ給うことなどは、あり得べくもない。しかし啓示によるものか、または覆いの向こうから(語りかけられるもの)、あるいは御使いを遣わせて、かれのお許しと共に、かれがお望みのことを啓示し給う場合は別である[1]。本当にかれは、至高の*お方、英知あふれる*お方であられる。

また(預言者*よ)、われら*はそのように、われら*の命令による魂[1]を、あなたに啓示した。あなたは(それ以前、)啓典が、そして信仰が何かを、知らなかったのだ。しかしわれら*はそれ(クルアーン*)を、われら*が望む僕たちを導く、光としたのである。(使徒*よ、)本当にあなたはまさしく、まっすぐな道(イスラーム*)へと導くのだ[2]。

諸天と大地にあるもの(全て)が属するお方(アッラー*)の道へ。アッラー*の御許にこそ、(全ての)物事は戻り行くので(あり、各人はその行いによって、報いを受けるので)はないか。